「AI時代 読む力を養え」に納得

「先生、この答え方でもいいですかー?」

と、算数の授業後に質問してきてくれたのは小学生の男の子。

思えば随分成長したなと嬉しく感じた出来事でした。

というのも、春に入塾した頃は、考えることを面倒くさがり、手っ取り早く答えを書くというところがある子でした。音読はたどたどしく、上手に読めないという印象もあったからです。

それが、今では見違えるほど音読が上手になり、よく考えるようになりました。
語彙が豊富になり、思考力も鍛錬されているから、授業中に考えることが当たり前になっていて、今は勉強が楽しいようです。

「明日、算数のテストがあるんだけど、100点取りたいな!」とも私に話してくれました。「100点を取る」という発言は自信の表れです。この言葉を聞いたときに、私は感動で目頭が熱くなりました。

学力の土台は国語力です。国語力を鍛えるには読書です。しかも音読です。彼が証明してくれています。


さて、昨日の日経新聞(日本経済新聞)に掲載された「核心」が私の周りで話題になっています。

「AI時代、読む力を養え 無償化より教育の質向上」と題されたオピニオン。

日経本誌によると、
「RS(Reading Skill:リーディング・スキル)がないと自学自習ができない。新しい能力を獲得したり、能力を高めたりする土台がない。それではAIに負けない人材になれない。仕事がAIに代替されるのではなく、使う側の人材をどう育てるか考えたらどうか」
唱えています。

埼玉県戸田市の小中生対象に行ったRSの問題。その結果についての見解が述べられていて実に興味深いです。
巷ではプラグラミング授業や英語学習が話題ですが、それよりも「読む力」の方が大事であることをデータを示しながら説いています。今後の小中高生の教育、人材育成の方向性を示している記事でした。


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2017/12/05 Category | blog 



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