活躍するノート閲覧アプリ

五年前に、あることを企画しました。
それは「まなびノート」。

まなびノートは、効率よく学力を上げる工夫を盛り込み、書式に仕立てたノートです。
面白そうですよね。
企画はこれだけでは終わりません。

ネット上でノートを共有する。

このノートを使った生徒たちにスマホやタブレットで写真を撮ってもらい、こちらが用意したサイトにアップしてもらうのです。

そしてこのサイトを訪れた人たちが様々なノートを見て、自身のノート作りの参考にしていくもの。
こうしてノートまとめの勉強法や、活用法が広まって中学生の学習意欲が高まることを望みました。

しかし、問題にぶつかりました。

何だと思いますか?

それは中学生にスマホを積極的に利用させて良いものか?
当時はまだ、今ほど中学生がスマホを利用していませんでした。
世間では大人が使うモノの認識が強かったように思います。

結局、この仕組みは「道徳的に考えると現実的ではない」と判断して企画を断念。
まなびノートは日の目を浴びることなくお蔵入りしました。




あれから、五年が経ちました。
先日、新聞を読んでいて驚きました。
「Clear」というノート閲覧アプリが活躍しているんですね。
これって「まなびノート」の構想と似ているかもと思い
アプリをダウンロードして使ってみました。

教科ごとにノートを閲覧でき、コメントまで書き込める。
さらに作文や美術・作品(?)、勉強方法までも掲載されている。

見ていて面白かったですね。
一人ひとりの勉強ポイントが異なっていて、みんなそれぞれ良さがある。
このアプリ、ノートまとめに困ったら参考にしてみる価値はあると思います。


今、学習支援アプリが充実し始めています。
私も気になっているものは登録して試しています。
勉強の効率化が進み、時間の使い方を劇的に変えてしまうものが多く、
利便性の高さに驚きます。

しかし、目的を持たずこればかりの学習では心許ないのも事実。
学習支援アプリが学習ツールとして幅を効かせてきた今こそ「何のために学ぶのか」が求められるように思います。
目的を持って上手に活用すれば、心強い学習ツールになります。

「何のために学ぶのか」
IOT全盛の時代でもこれだけは変わりませんね。


2018/01/20 Category | blog 



« »