小学生にロマン・ロランは理解できるのか?

森鴎外の透き通るような美しい文章に魅了され、
福沢諭吉の真っ直ぐな熱いハートに圧倒。
誤字脱字が多く表現も拙いが、
読んでていて魂が揺さぶられた野口シカ(野口英世の母)の手紙。
宮本常一が語る人生論も理解できる。
一日目の授業で扱った文学作品は小学生たちを虜にさせました。

しかし、二日目の授業で扱ったロマン・ロランは小学生にはさすがに難解だったようです。

この後は、レオナルド・ダ・ヴィンチが書き残したメモを音読。
哲学者パスカルの名文「パンセ」を堪能し、
最後はゲーテの「ファウスト」悪魔の囁きに耳を傾けました。

これが春期講習で行った「読書講座」の内容。
こんなラインナップで小学生たちに本を触れさせてあげられるのも教育学者 齋藤孝さんの成せる技。使用した教材「理想の国語教科書」は実に素晴らしい内容です。
この「理想の国語教科書」が学校現場で採用されたら
きっと本好きが増えるだろうなと思います。

なぜなら
一流の文学作品は放つエネルギーが半端ないから。
魂が揺さぶられる体験が積めます。
この体験こそが人の叡智を深めてくれます。

私たちまなび研究所でも、この本がきっかけで読書をするようになった小学生がたくさんいます。魔法の一冊であると思っています。ただしちょっと難解なところがあるから、一人で読むにはハードルが高いかもしれません。親御さんと一緒に読むのがいいかもしれませんね。

次回の読書講座は夏休みになります。
開催日程は6月頃に公表できると思いますので楽しみにしていてください。


2018/04/06 Category | blog 



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