合否の分かれ目は理科 2019年度静岡県公立高校入試問題 を徹底分析


2019年3月5日に実施された静岡県公立高校入試問題を徹底分析してみましょう。




私個人としての注目は高校入試改革がどの程度進められるのかでした。これについては昨年同様ですね。




主なトピックは以下の通りです。5つにまとめてみました。







2019年度静岡県公立高校入試問題 5つのトピック




①国語が超易化 タイムマシーンで戻ったようだ
②数学の難題減る 解きやすくなる
③入試改革の波が現る 増量した社会の資料活用問題
④難題!理科物理の計算問題が合否の分かれ目
⑤過去問と同じ 定型通りの教科が目立つ







①国語が超易化 タイムマシーンで戻ったようだ




国語については、物語文、説明文ともに昨年より読みやすく、設問も易しかったですね。昨年、孔子の教えが話題となり高校入試改革の香り漂う作文問題でしたが、今年は完全に時代を逆戻り。それはまるで10年前の作文問題のようでした。読解力や記述力が求められる昨今にこんなにも易化傾向に振れるとは予想していませんでした。受験生にとっては「できた感」が残る教科となったと思います。 







②数学の難題減る 解きやすくなる静岡の数学




証明問題は全国的にも難度が高いことで有名ですが、今年は解きやすい問題でした。また、2年前に高い読解力が問われたことで注目された方程式の文章問題。こちらも簡単でした。正答率が低かったことが起因しているのでしょうね。受験生みんなができなくて差がつかなかったと聞いたことがあります。数学全体の設問は例年通りのパターン通り。よって、難題が減ったぶん解きやすくなりました。 







③入試改革の波が現る 増量した社会の資料活用問題




社会は資料の活用問題が増量。高校入試改革の色が出ていましたね。しかし、問題自体は決して難しくなく、資料やグラフの読み取りに慣れている生徒ならばサラリと答えてしまう程度。定番の最終記述問題も対策を打っていれば練習していた通りに答えられる問題。また、分野が明確に分かれていたのも特徴。歴史と地理と公民。他府県の高校入試問題に目を向けると、地歴公混合型が主流です。明確に分野わけされた設問にも時代の逆行を感じました。







④難題!理科物理の計算問題が合否の分かれ目




さて、今年度もっともハードだった教科は理科です。ここ三年間を振り返ると静岡の理科は難題でした。今年もそれに倣った形になりました。特に後半に集中していた物理分野の計算問題。これでもかというほど続く物理計算の問題に嫌気が刺した受験生は多かったと思います。しかし物理が得意な受験生は好機でしたね。ここで差がついたと思われます。







⑤過去問と同じ 定型通りの教科が目立つ




全体的に過去と同じ形式をとった教科が多く、パターン化されている設問通り。とてもわかりやすく、今年の入試問題は簡単だったと言っていいと思います。







最後に




2020年の大学入試改革のことを考えると、こんなわかりやすい高校入試に挑んだ受験生たち全員が太刀打ちできるとは到底思えません。高校に進学してからが大変そうです。




期待していた高校入試改革ですが、ほぼ行われずでした。他府県が積極的に高校入試改革を行なっている最中、静岡の変わらない貫徹ぶりは一体なんなんでしょう?




2020年の大学入試改革の様子を見てから、変えるべきところを変えていくということでしょうか?これって先手ではなく後手ですよね。変化激しい時代なのだから、先手を打って欲しいところです。




このぶんだと来年も傾向は変わらず、わかりやすい入試問題になりそうです。進学校を目指す生徒は、高校入試だけに照準を合わせた勉強は危険です。高校進学後は大学受験が待っています。ここでは全国の受験生と競わなければなりません。静岡の高公立校入試に向けた勉強はほとほどにしてもらって、先を見据えた勉強をしていくことをお勧めします。





2019/03/12 Category | blog 



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