クリエイティブな人材を育てるには

 もっとクリエイティブな人材づくりをしていかなければならない。

 先日、小学校の参観会でいくつか授業を拝見させていただき感じたことです。履き違えないでいただきたいのですが、学校の授業を否定しているわけではありません。私たち教育産業に携わる民間企業や家庭でやらなければならないと思ったのです。あの学校の授業だけでは、静岡県教育委員会が檄を飛ばす(本当の意味での)全国学力テストの脱・最下位の道のりは険しいと思いました。

 塾や家庭学習にも目を向けてみましょう。学校の勉強の後追いや点数をとることへの偏重、機械的に暗記させる訓練だけに終始してしまった子どもたちが、将来どんな大人になっていくでしょうか?このような学習指導に特化している塾が君臨しているせいで、子どもたちが勉強を機械的に処理して骨抜きになってしまっているという嘆き声もよく耳にします。

 社会で求められている人材は、町や生活を豊かにしていくためのアイデアを出し実行に移せる人です。学業成績が優れていることに越したことはありませんが、それだけでは生きていけないことを厳しい現実社会で奮闘されてる大人の皆さんは肌で感じていることと思います。

 まずは、塾やご家庭で取り組みたいこと

・何事もトライ&エラーの繰り返し
・子どもたちがリスクを背負う
・子どもたちのクリエイティブを促す

 正確な答えを求めることではなく、間違えてもいい、遠回りしてもいいから思考を鍛えることです。すべては子どもたちが自ら考え判断するようにコミュニケーションを交わすこと。なぜならば社会に出れば、答えのない事柄に直面することの連続だからです。さらに、私たち大人は彼らへの管理や指示を極力控え、徹底的に信じてあげて、あたたかく見守り、彼らのアイデアや発想をとことん受け入れることが必要不可欠です。そうすれば、子どもたちは自信がついていきます。

 今の日本の学校教育や受験システムだけでは、社会で生き抜いていく力が身に付きにくいことは、日本経済や外交関係、年間三万人もの自殺者の多さからも明らかです。私たちが学校でできないことをさせていただき、子どもたち、地域、日本そして世界の将来のために取り組まなければなりません。その先にクリエイティブな人材が育ち、生き生きとした社会、ワクワクした将来が待っていると思います。昨年の玉梓(塾通信)にも書きましたが、もう、まったなしです。


2014/04/28 Category | blog 



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