固定観念を捨てると成績が上がる

 塾で学習指導をしていると、突然学力がグングン高まり出す生徒がいる。このような成長は実に特徴的だ。どこまでも「素直」なのだ。こちらのアドバイスを抵抗なく受け入れられる軽やかさや滑らかさがある。今までの自分をリセットして、まっさらな状態にしているようにも見える。吹っ切れたのか、覚悟を決めたのか、ただ単に優れているものに反応しているだけなのか。いずれにせよ、こちらから見ていて清々しい姿なので、接していて気持ちが良い。

 成績に伸び悩む生徒は、箱の中だけで物事を考えているところがある。こちらから見ると固定観念に捕われているのがよくわかる。しかし、こういった生徒も自分はこれで正しいと思っていた観念を手放すと、成績が伸び始めるからおもしろい。ならば箍(たが)を外して勉強に臨みたい。
 これは親が子を見る目、かける言葉も同様だ。もしお子さんの勉強や成績のことで悩まれている方は、これまでの「できた」「できない」など考えないで、一度まっさらな状態にして子どもと接してみるとよいだろう。今までが嘘だったかのように学力が向上する。こちら側が素直になれたときが子どもの成長するポイントになるだろう。


2014/10/10 Category | blog 



« »