算数読解クラス

3月スタート:算数読解クラス【新小5・新小6】

「計算」ではなく「解読」を教える。だから、読書習慣が必要です。

まなび研究所では、単なる「算数」ではなく、算数読解という独自の指導を行います。

これは、計算ドリルを繰り返すだけの授業ではありません。入試で求められる「長文や複雑な条件を読み解き、数式に翻訳する力」を鍛える専門トレーニングです。

そのため、本講座には厳格な受講条件を設けさせていただいております。

受講条件

本講座は、以下の2つの条件を満たす生徒のみが受講可能です。

  1. 「国語読解クラス」を受講していること
  2. 「週600分(1日約1.5時間)」の読書課題を実践できていること

なぜ、この条件が必要なのか?

「お金を払えば算数も教えてくれるのが塾ではないのか?」

そう思われるかもしれません。しかし、25年間の指導経験と最新の認知科学は、「読む習慣がない子に、高度な算数を教えることはできない」という残酷な事実を示しています。

その理由を、保護者の皆様に正直にお伝えします。

「整合性効果」の壁を突破するため

認知科学者AJ・ブーネンらの研究(2016)により、算数の文章題におけるミスの多くは、計算力不足ではなく「整合性効果」による脳の誤作動であることが証明されています。

  • 読書習慣がない子の脳内:
    文章全体をイメージする力(状況モデル構築能力)が弱いため、問題文中の「少ない」「配る」といったキーワードに反射的に反応し、間違った式を立ててしまいます。
  • 週600分読んでいる子の脳内:
    言葉に惑わされず、頭の中で「状況」を映像化してから式を立てることができます。

この「映像化する力」は、一朝一夕の算数授業では身につきません。週600分の読書によって「活字をイメージに変換する回路」が完成している生徒でなければ、どれだけ算数のテクニックを教えても、この「整合性効果」の罠にかかり続けてしまうのです。

「思考の過程」を言語化する

「答えは合っているからいいじゃない」—— そう思われるかもしれません。 しかし、私たちは「求め方(プロセス)を書くこと」を絶対のルールとしています。これには、入試戦略上の理由と、脳科学的な理由の2つがあります。

1. 【入試戦略】静岡・愛知の入試は「説明力」が合否を分ける

現在の入試では、「答え」そのものよりも「そこに至るプロセス」が評価されます。

  • 静岡エリア(静大附属浜松中など): 入試問題から単純な計算問題が減り、「考え方を書きなさい」「図や式を使って説明しなさい」という記述問題が主流になっています。部分点を取るためではなく、完答するために「他者に伝わる論理構成」が必須です。
  • 愛知エリア(公立中高一貫校・私立難関): 適性検査や選択問題においても、複雑な条件を整理する力が問われます。「なんとなくこれ」で選ぶ生徒は落ちます。「なぜその選択肢になるのか」を言語化できる生徒だけが、ひっかけ問題の選択肢を論理的に除外し、正解にたどり着けます。

2. 【脳科学的根拠】「書くこと」は「自分をモニタリングすること」

思考プロセスを文字や図にする行為は、認知心理学でいう「メタ認知(自分の思考を客観的に見る力)」を活性化させます。

書き出す子(算数読解): 思考を紙の上に「外部化」することで、脳の容量を空け、複雑な計算や推論にパワーを使えます。また、「自分で自分の間違いに気づく(自己修正)」能力が飛躍的に高まります。

書き出さない子: 脳内のワーキングメモリ(作業台)だけで処理しようとし、容量オーバーでフリーズします。どこで間違えたかも検証できません。

「OS」が古ければ、「アプリ」は動かない

これをスマホに例えると、非常にシンプルです。

  • 読解力(読書習慣) = OS(基本ソフト)
  • 算数読解(解法技術) = アプリ

週600分の読書をしていない状態は、OSが古いままです。そこに最新の「算数読解」というアプリをインストールしようとしても、処理落ち(フリーズ)するか、エラー(ケアレスミス)を起こしてしまいます。

まずは読書でOSをアップデートしてきてください。そうすれば、算数というアプリは驚くほどサクサク動きます。

これが、私たちが読書習慣を「推奨」ではなく「条件」とする理由です。


算数は「計算」ではありません。「翻訳」です。

塾長による『翻訳コーチング』とは?

多くの生徒が算数の文章題でつまずく原因は、計算力ではありません。「日本語(日常言語)」を「数式(数学言語)」に変換する際の翻訳ミスです。

当塾の算数読解は、解き方を教えるティーチングではなく、生徒自身の頭で翻訳回路を作らせる「翻訳コーチング」を徹底して行います。これは、AIにはできない、熟練の人間だけが可能な指導です。

算数が苦手な子は、「あわせて」と書いてあれば足し算、「ちがいは」とあれば引き算、というように、文脈を無視してキーワードだけで反応します(これを「キーワード戦略」と言います)。しかし、実際の入試や社会では「あわせて」と書いてなくても足し算が必要な場面は無数にあります。

私たちは、まずこの悪癖を矯正します。

【コーチング実例】

  • 生徒: 「先生、ここ『減った』って書いてあるから引き算だよね?」
  • 塾長: 「言葉だけで決めつけないで。その『減った』という出来事を、図に描いてみて。 全体から一部がなくなったのか、それとも比べっこをしているのか、どっち?」

日本語からいきなり数式(5 – 3 = 2)にするのは、英語初心者が翻訳サイトなしで英作文をするようなものです。失敗の元です。

私たちは、「日本語 → 図(イメージ)→ 数式」という正しい手順(中間翻訳)を踏ませます。

【コーチング実例】

  • 塾長: 「この文章を、線分図や絵にしてみよう。A君とB君、どっちの線が長くなる?
  • 生徒: 「えっと…『A君はB君より少ない』だから、B君の方が長い。」
  • 塾長: 「正解。じゃあ、求めたいのは、長い方? 短い方? それとも違い?」
  • 生徒: 「長い方(B君)を知りたい。」
  • 塾長: 「そう。短い数に違いをどうすれば、長い数になる?」
  • 生徒: 「あ、足せばいいんだ! 文章には『少ない』ってあるけど、式は足し算だ!」

このように、図を描かせることで、「言葉の引っかけ(整合性効果の罠)」を論理的に回避させます。

正解していても、まぐれ当たりの可能性があります。私たちは、生徒が立てた式を指差し、その意味を日本語で説明させます。これを「逆翻訳」と呼びます。これができなければ、本当に理解したことにはなりません。

【コーチング実例】

  • 生徒: 「式は100 ÷ 4 = 25です。」
  • 塾長: 「答えは合ってるね。じゃあ質問。この『100』は文章中の何を表している?
  • 生徒: 「えっと…全部の道のりです。」
  • 塾長: 「じゃあ、割る数『4』は何?
  • 生徒: 「かかった時間です。」
  • 塾長: 「じゃあ、出てきた答えの『25』は、文章の中の言葉で言うと何になる?
  • 生徒: 「…あ、『1時間あたりに進む道のり(速さ)』のことか!」

この対話(コーチング)を繰り返すことで、数字が単なる記号ではなく、「意味を持った情報の塊」として見えるようになります。


「読み解き(インプット)」、そして「書き表す(アウトプット)」

まなび研究所の算数読解クラスは、計算ドリルを解く場所ではありません。

  1. 整合性効果を乗り越え、問題文を正しく「読み解く」
  2. 思考のプロセスを記述し、論理を「書き表す」

この「インプット」と「アウトプット」の両輪を回すことで、初めて「初見の問題」に対応できる本物の算数力が身につきます。 「わかっている」を「説明できる」に変える。 それが、私たちが提供する合格への最短ルートです。


算数読解クラス

※受講条件: 「国語読解クラス」を受講し、週600分の読書習慣が定着していること。

目標:「キーワード反応」からの脱却と、状況の図式化

「合わせて=足し算」「減った=引き算」という単純な反応(キーワード戦略)を矯正し、問題文を正しく脳内イメージに変換する「翻訳回路」を作る時期です。読書で培った語彙力を使い、算数の言葉(割合、単位量)の定義を感覚的に理解させます。

  • 日時: 毎週水曜日 18:40-19:10(国語読解終了後に行います)
  • 対象: 以下の中学校へ進学を目指す新小学5年生
    • 愛知県立中高一貫校(明和・刈谷・時習館・半田・豊田西)
    • 静岡県立中高一貫校(浜松西高中等部)
    • 静岡大学附属中(浜松・島田・静岡)
  • 講座内容:
    1. 脱・キーワード翻訳: 「多い」「少ない」等の言葉に惑わされず、文脈から正しい演算を選ぶ「整合性判断」を特訓します。
    2. 状況の図式化: 問題文を読みながら、線分図や面積図に情報を落とし込む「可視化」の作法を徹底します。
    3. 定義の言語化: 公式の丸暗記を禁じ、「速さとは何か」「割合とは何か」を自分の言葉で説明させます。
    4. 逆思考トレーニング: 結果から原因を遡る「逆算の論理」を、物語文を読むように解き明かします。
  • 場所: オンラインにてライブ授業(教室参加も可)
  • 料金:国語読解とセット受講となります。詳細は、無料カウンセリングでお伝えします。

目標:思考プロセスの言語化と、初見問題への対応

小5で築いた「翻訳回路」を武器に、入試特有の複雑な条件(長いリード文、複数の資料)を処理する訓練を行います。答えが合っているかよりも、「なぜその式になるのか」という根拠の記述・説明に重きを置きます。

  • 日時: 毎週木曜日 17:20-19:10
  • 対象: 以下の中学校へ進学を目指す新小学6年生
    • 愛知県立中高一貫校(明和・刈谷・時習館・半田・豊田西)
    • 静岡県立中高一貫校(浜松西高中等部)
    • 静岡大学附属中(浜松・島田・静岡)
  • 講座内容:
    • プロセス記述: 「式・図・言葉」を使って、自分の思考の道筋を他者に伝わるように書く力を完成させます(静大附属・浜松西対策)。
    • 長文・資料読解: 愛知・静岡の適性検査特有の「読ませる算数」に対し、必要な条件を素早く抽出する訓練を行います。
    • メタ認知チェック: 「この答えは常識的にあり得るか?」を常に自問させ、ケアレスミスを自己修正する力を養います。
    • 逆翻訳(式→言葉): 立てた式を見て、「この数字は問題文の何を表しているか」を逆に日本語で説明させます。
  • 場所: オンラインにてライブ授業(教室参加も可)
  • 料金:国語読解とセット受講となります。詳細は、無料カウンセリングでお伝えします。

お申し込みの流れ

無料カウンセリングに申し込む
まずはお子様の現在の学習状況や志望校についてお聞かせください。上記のフォームよりご予約いただけます。
体験授業 / カウンセリング
実際にまなび研究所の指導方針や雰囲気を体感していただきます。またお子さんの学習環境や読書状況などをお聞かせいただきます。
お手続 / 受講開始
週600分の読書習慣とともに、志望校合格へ向けたスタートを切ります。

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