高校国語 表現力重視へ、その前に

高校生の国語を「自分の考えを言葉で伝える力をつける授業」に見直す

事の発端は「高校生が社会でこのような力が必要と考えていない」との調査結果から生じているようです。このことを論じる前に考えてみました。

そもそも今の教育は、社会と学校の勉強の関係性を伝えられていないように思います。「世の中の出来事を話してくれる」という先生がいらっしゃっても、現在進行形の資本主義社会で生き抜いていくための知恵や情報を常にアップデートしていればいいのですが、現実は社会とかけ離れた机上の空論でありリアリティーに欠けるため、社会と学校の勉強の関係性に価値を感じない。

今の日本は下向き経済である。そのような社会で生き抜いていくためには、人と同じことをしていたら自分まで下流に流されてしまいます。そうではなく「自分が好きなことは何か」「やりたいことは何か」などを見つけ出して、個性を輝かせて生きていくことが大事です。そこに人は注目して、ビジネスが成り立ち、社会で生きていけます。社会を生き抜く術として、下流に向かう流れから抜け出し、上からその川を眺める眼が必要です。社会に目を向けさせ時流をよみ、自分の考えを持つこと。ここに重点的に取り組むことにより、高校生が「表現力」に価値を感じるようになるのではないでしょうか。社会で結果を出している人たちを学校現場へどんどん招き、生徒たちと交流させることが先決だと思います。

2016/03/01 Category | blog 



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