抽象と具象を使い分けると、文章問題ができるようになる


作文が苦手な子は一文が長い傾向があります。



思いついたことをただ連ねているだけのようです。




一方、作文が得意な子は一文が短いです。



頭の中で事柄を整理して書いているようです。




この両者の違いは一体なんでしょう?




普段、国語指導をしていて思うことがあります。



それはこれです。





”抽象と具象を使い分けられているかどうか”





例を挙げますね。




<例>



抽象 → 野菜



具象 → トマト、ナス、ピーマン




これを使い分けて文を作るとこのようになります。









私は野菜が好きです。



とくにトマト、ナス、ピーマンが大好きです。




つまり、こういうことですね。









(抽象)私は野菜が好きです。



(具象)とくにトマト、ナス、ピーマンが大好きです。




簡単なことですが、



ほとんどの子がこの両者の使い分けを意識していません。



そのため一文が長くなるのです。




長文問題を読んだ時に、



”どの部分が抽象で、どこが具象か?”



と分けられるようになると、作文がうまいと言われるようになり、国語の問題では問いに答えやすくなります。




このように言葉を使い分けられるようになるには



普段使う言葉から抽象と具象を意識する



と良いです。





親が意識して言葉を使ってみたり



「これは抽象化な? 具体かな? どっちかな?」と



クイズとしてお子さんに考えさせるのもいいですね。




抽象と具象の使い分けができるようになると、国語以外にもいいことがあります。会話も上手になります。プレゼン、ディベート、面接にも効果を発揮します。




言うまでもありませんが、抽象的な言葉を数多く知っている方が、表現力が豊かになり作文が上手になります。そのためにも読書は欠かせませんね。





ぜひお子さんの使う言葉が抽象的なのか、具体的なのか観察してみてください。そこに作文が書けるようになるヒントがありますよ。




2018/10/11 Category | blog 



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