小学生のテストの振り返り方

 先週、小学生に学力テストを返却いたしました。このテストで頑張った生徒、残念な結果になってしまった生徒、どんな結果でもテストを返されたときに自分が感じた感情を大事にしてもらいたいです。なぜならそこに得点アップや学力向上のヒントがあるからです。

 さて、今回はテストの得点についてお話したいと思います。
 テストの点数からは見えないことがあります。これがとても大事なことでもありますが、それは、どれだけ考えてテストに取り組んだかです。考えた深さは点数からはわかりません。点数が良くても考えが浅い場合もありますし、点数が悪くても考えが深い場合があります。大事なことは深く考えたことをどれだけしたかです。浅い考え方がクセになると、中学生になったとき勉強にブレーキがかかります。それに対して深い考え方をし続けた生徒は、勉強が難しくなってきたときに頭角を現します。
 テストの点数は目に付くので気になることですが、点数に一喜一憂しないでもらいたいです。特に小学生の場合は、点数よりも本人がどれだけ深く考えたかが今後の学力向上の鍵を握りますから点数よりもどれだけ考えたかを基準にみていきましょう。

 お子さんの問題用紙や解答用紙をご覧になられて、余白にメモ書きや計算の跡など考えた跡があったり、問題文や図や資料にマークが施されたりしていたら、褒めて上げてください。一生懸命に考えた証拠ですからね。

 受験生の勉強法の一つでもある「できなかったことをシラミつぶしに振り返る」ことは、小学4、5年生にとっては勉強の興味を失せさせます。失せてしまうと効率の良い勉強はできるようになりません。中学生になっても、高校生になっても、大学生、大人になっても「学ぶことは楽しい」と思い続けられるように、小学生のうちからお子さんと接していただきたいと思います。そのために、細かな計算ミスや問題の読み間違いについて振り返るより、どうやって考えたかを尋ねてください。そして間違っていようが合っていようが、考えたことを褒めてあげてください。これが、テストを返却したときにお願いしたいことです。


2014/07/23 Category | blog 



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