依頼心を抜く






















 今、学習塾の自習室がただの自習室ではなくなってきている。各塾がしのぎを削り、いかに学力を高められるか知恵を絞り進化しているのだ。

 ところで、自習室というと、皆さんはどんなイメージをもつだろうか?
 暗く、埃っぽく、人気(ひとけ)がなく、無法地帯のようなイメージをされる方もおられるかもしれないが、それは旧来の自習室である。今は、清潔で奇麗な場所であることは大前提として、徹底的に暗記する場所、スケジュール管理する場所、精神統一の場所として使われている。また、学童の預かり場所、オール・イングリッシュのプレミアム学童として運営されている自習室もある。

 どこの自習室でも共通していることは、「教えられてこそ学力が上がる」という呪縛から放たれた生徒達が、いきいきと勉学に励んでいるところだ。

 なぜいきいきとできるのか?
 それは、学力は「教えられる」よりも「気付く」ことのほうが上がるからだ。これは自分自身もこれまでの学習指導経験の中で実感していることだが、最近ではそのことを証明した脳科学系の本の枚挙に暇がない。
 自習室が自立を促す空間になっているため、本人にとってもやりがいがあり、どの生徒も積極的に勉強に取り組んでいる。生徒たちの依頼心を抜く空間作りができるかどうかが、塾オーナーや講師の手腕の見せ所であると私は思う。
 そして、ご家庭においても同様。お子さんが小学生の高学年になったら、依頼心を抜いてあげる親子関係へとシフトを入れ替えることで、お子さんが自立していくはずである(この方法を11/8開催「お子さんの学力が向上する親子関係の真相」でもお伝えします)。

 自学自習できる生徒が学力を上げていくのだ。

★写真は昨年秋に開催したまなび研究所の自習室「勉強会」の様子です。集中している様子が伝わってきますね。11月の勉強会は11/10(月)から開催します。


2014/10/24 Category | blog 



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