国語作文・算数論理(国算クラス)【小4・小5】




頭の良さは、知識の多さではなく、思考の柔らかさ



勉強ができるかどうか、いわゆる”頭が良い”ということは、一体どのようなことを指すのでしょうか。



この場合、漢字や花の名前を知っていること、戦国武将や天体に詳しいことではありません。これらは知識です。よって道具にすぎません。いくら道具をたくさん持っていても使えなければ何も作ることはできません。だから頭が良いということは考えることであり、考えることが柔軟にできることを指すのです。









小6受験生の壁は偏った思考



少し早いですが、小6受験生のお話をします。



まなび研究所では中学受験を目指す小6が多いですが、必ずしも全員が順調に右肩上がりに成績を伸ばしていくわけではありません。むしろ、ほとんどの子たちが高くて分厚い壁にぶつかります。それは「思考の壁」です。



小6だけでなく、大人でも思考に偏りを持っています。偏りには二つあります。「具体的に考える思考」と「抽象的に考える思考」。このどちらかに偏った思考が「思考の壁」です。



例えば、作文が書けない子は、語彙が少なかったり、同じ表現を繰り返したり、抽象的な言葉(いろいろ・さまざま・すごいなど)を多用します。抽象的な思考で作文を書いているため、何度も作文を書いても上手くなりません。つまり、抽象的思考の壁にぶつかっているのです。



一方、算数の応用問題ができない子は、計算だけで解こうとしたり、計算も必ず筆算したり、解法を暗記したり、公式がないと解けないと言い出します。具体的な思考で算数の応用問題を解こうとするため、何度も問題演習しても算数の応用問題ができるようにはなりません。つまり、具体的思考の壁にぶつかっているのです。









具体⇄抽象の切り替えトレーニングが必要



先の例は、作文を抽象的思考で書き続けようとするから、算数を具体的思考で解き続けようとするから壁を越えられないのです。



ではどうしたらいいか?



壁を越えるためには思考を変えるのです。抽象的な思考ばかりする子は、具体的な思考を。具体的な思考ばかりする子は、抽象的な思考をしてみるのです。そもそも国語の本質は具体的思考であり、算数は抽象的思考です。教科の本質に沿った思考ができれば壁を越えられます。



具体も抽象もどちらが良い悪いではありません。両方が”善”であり、両方が必要な思考です。目指すのは具体と抽象を行き来できる思考法です。









まなび研究所の具体⇄抽象トレーニングの3つの柱



具体⇄抽象を行き来させられるようになるには絶対的に必要なものが3つあります。



①語彙力があればあるほど思考が鮮明になる



一つ目は語彙力です。具体も抽象も語彙が豊富であるほど、想像も表現も多彩になり解像度が上がるから。それゆえに思考が力強くなります。思考するためには語彙力があればあるほどよく、その結果、学力が身についていきます。



②つまり何? センターピンを見抜くセンス



二つ目はセンターピンです。本を読んだ時に作者がもっとも伝えたいところを私たちはセンターピンと呼んでいます。ここに線を引けるセンスが身につけられれば、算数の応用問題もどこから解けばがわかるようになります。つまり、センターピンを引くことは応用問題そのものを抽象化する技です。これは要約、読解力とも言い換えられます。



③事例を応用する技 アナロジー思考



三つ目はアナロジー思考。



例えば、友達が成功した勉強法を題材にしましょう。



勉強ができるようになるために、友達が成功した話(具体)から、なぜ成功したのかを抽出(抽象)します。この抽出したことを自分の勉強法(具体)に落とし込んでみる。



具体 → 抽象 → 具体



このように目的を持って具体と抽象を行き来させることをアナロジー思考と言います。アナロジー思考ができると、作文が書けるようになり、算数の応用問題ができるようになります。





まなび研究所では「語彙」「センターピン」「アナロジー思考」のトレーニングを柱にして国語と算数の勉強を進めます。



思考法 トレーニング内容
具体 漢字音読・語句フラッシュ・語句パズル・論語素読・計算タイムトライアル
抽象 センターピン(文章読解)・公式を使わない算数講義
具体⇄抽象 作文・アナロジー思考(問題)・算数パズル
















概要



対象 小学4年生 小学5年生
講座日 毎週水曜日 毎週火曜日
時間 17:20〜19:00 17:20〜19:00
定員 12名程度 12名程度