小学生がドストエフスキーを読んで憤慨した


今冬の読書講座で扱った作品はこちら。



・ レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユーゴ)



・ 鼻(芥川龍之介)



・ ノアの方舟(パール・バック)



・ マーク・トウェイン自伝(マーク・トウェイン)



・ 土下座(和辻哲郎)



・ 罪と罰(ドストエフスキー)





一流の作品ばかりですよね。世の中のお父さんやお母さんはこのような文学作品を子どもに読んでほしいと思うようですが、残念ながら、よほどの読書家、好奇心旺盛の持ち主でなければ読まないのが現実。親が子に読んでほしいと思う本は、往々にして子どもが一人で読めるような本ではありません。



しかし、読む範囲を限定し、文字を総ルビにし、音読をすると小学生でもドストエフスキーを読めてしまいます。芥川龍之介も、ユーゴも。これが「理想の国語教科書」がかける魔法。



読書講座は ”理想の国語教科書” を教科書にして行います。ただ読むだけではなく、主観と客観に分けて教科書に線引きをさせて理解を深めます。これがとても盛り上がるのです。





参加した小学生たちは、読んだことがないような作品に魅了され、大興奮。視界が広がり、共感したり、意味はよくわからないけれど、スゴイ迫力!と夢中になる。瞬時に本の世界にどっぷりと浸かってしまいます。



この読書講座で、子どもたちはきっとこんなことを感じたのではないでしょうか。世の中には、自分が考えもしなかったような恐ろしい考え方をする人もいるんだ、すごく貧しい生活でも人にこんなに優しくできる人がいるんだとか…。そして、この本最初から読んでみたいと。



そして、知らず知らずのうちに、難しい文章でも苦手意識を持たずに読むことが楽しくなってくると思うのです。だから、一流作品が持つ魅力を一人でも多くの小学生に触れさせたい。しかも多量に。そんな思いで読書講座を行なっています自身も子どもたちの世界観を思い切り広げられる授業なので大好きな講座です。次回は春休みの開催です。お楽しみに。




2018/12/27 Category | blog 



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