私の楽園


モネは庭に楽園を求め、マティスは部屋に楽園を求めました。





楽園とは、自分が自分らしくいられる場所のことでしょうか。モネもマティスも創造する”楽園”を描いた作品は人気が高いです。





”自分らしさ”に人は価値を感じるのでしょうね。







私にも楽園があります。
新緑に囲まれた美術館「6月のポーラ美術館」です。





先週末の講演会を終え、ポーラ美術館を訪れました。





森の中にある美術館 溢れんばかりの新緑の向こう側にあるのがエントランス




この時期にここへ来ると、普段、纏っている理論や法則のカチカチ武装を脱がされ、ただただ感じる自分になれます。





こうなると頭脳と身体が緩くなり、自分らしくなれます。自分らしさを取り戻す時間って大切ですね。









さて、今回はちょっと足を伸ばして小田原にある「江之浦測候所」も訪れました。





室町時代に建てられた明月門(めいげつもん)


相模湾を一望できるみかん畑に現代美術作家の杉本博司が構想した測候所です。杉本博司がコレクショした門、祠、鳥居、橋の礎石、墓石、数理模型などが黄道に配置され、自然光や雨とも戯れられる不思議な空間が自然と溶け合っています。





光学ガラス舞台と古代ローマ円形劇場移し観客席




数理曲線 0010 負の定曲率回転面




数理模型 0004 オンデュロイド:平均曲率が0でない定数となる回転面




光井戸(室町時代)




石造鳥居(古墳時代、古代、中世)




ここにいると、今自分がどこにいるのかわからなくなるほど、自然の一部になった気分にさせられます。





夏至光遥拝100メートルギャラリー




小田原文化財団 江之浦測候所
https://www.odawara-af.com/ja/enoura/





自分を緩めることで、自分らしくいられた時間でした。








2020/06/17 Category | blog 



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