意見文は立場を明確に


人の話を聞いて「良かったです」だけで終わってしまえば、それは反応しただけで意見を述べたことにはなりません。論ずるためには立場を明確にしなければなりません。



新中1準備講座では毎年恒例の「講演者の話を聞いて意見を述べよ」の課題を今年も出題。課題は 日本認知科学会「認知科学若手の会」代表 大澤正彦さんのお話(未来授業|これからの時代を生き抜くヒントを学ぶ特別授業より)。テーマは、感情を持ったロボットです。



生徒たちから提出された意見文を読んでみると、しっかりと意見を論じている生徒たちがいました。しかし反応したことを書いている生徒たちも見受けられました。意見文で求められることは立場を明確にすることです。この意見が価値を生み、作品の評価を高めてくれるのです。



感想文と意見文を書き分けられるようになると、思考が論理的になり柔軟にもなります。これは中学で勉強を進める上で必要な思考で、理解の仕方や勉強方法まで影響を与え、テストや入試の結果を左右します。身につけるためにはトレーニングが必要ですが、誰でもトレーニングを積んで身につけられます。



意見を述べるスキルは生活そのものにも影響を及ぼします。実社会においてSNS上で価値ある発信ができるようになり、フォローワー数を増やせるようになるかもしれません。すると、出会い、就職、ビジネスチャンスへの繋がります。



立場を明確にした意見を述べられるようになることは、これからの時代を生き抜いていくために必要なスキルです。



次回の課題は 【驚くべきアリの世界!】 九州大学准教授 村上貴弘さんのお話です。生徒たちから提出される意見文が楽しみです。








2022/02/16 Category | blog 



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