6月の模擬試験、その成績表の読み方〜浜松西高中等部・静岡大学附属浜松中受験〜

小学生の6月といえば、全国的に模擬試験が開催される時期ですね。お子さんが初めて受験する模試、あるいは定期的に受けている模試の結果を前に、どう受け止めたらいいのか迷われていませんか?

模試の結果表を手にしたとき、自然と目が向くのは「全体の点数」や「偏差値」。お子さんの頑張りを数字で確かめたい気持ち、とても分かります。でも、その数字だけにとらわれず、もう一歩踏み込んだ「振り返り」ができたら素敵ですよね。

特に国語の試験結果から見てほしいのは、最後の選択問題。この問題は文章全体の理解度を問うものが多く、お子さんの読解力をそっと教えてくれています。ここでつまずいていたら、それは次の学びのチャンスを教えてくれているんです。

成績表の国語の読解問題を細かく見ていくと、お子さんの思考の癖が見えてきます。例えば、説明文で間違いが多いのか、物語文で間違いが多いのか。登場人物の心情を問う問題が苦手なのか、筆者の主張を問う問題が苦手なのか。こうした部分を丁寧に分析することで、効果的な対策が見えてくるのです。

「超一流は振り返りの精度が高い」というのは、私の大好きな言葉です。成績表の細部に宿る情報は、お子さんの思考回路を理解する貴重な手がかり。それを見逃さず活かすことで、無駄のない学習計画が立てられるのです。

読解問題につまずきが見られたら、その問題が求めている思考プロセスを一緒に考えてみましょう。「なぜこの答えを選んだの?」と優しく問いかけるだけで、お子さんの理解の仕方が見えてきます。思考の道筋を知ることは、効果的な指導の第一歩なのです。

ある親子の話をお伝えします。最初の模試で国語につまずいていた小学5年生の男の子。お父さんは焦る気持ちをグッとこらえて、成績表の読解問題を丁寧に分析しました。すると、文章の主題を捉える問題に特に苦手意識があることが分かったのです。そこで毎晩の読書タイムを始め、読んだ後に「この本で一番伝えたいことは何だろう?」と問いかける習慣をつけました。最初は乗り気でなかった男の子も、少しずつ本の世界に引き込まれていきました。そして小6になり中学受験。浜松西高中等部を受験し、試験当日の作文問題では30点満点中の29点を得点!今では国語が得意教科になり、数学も論理的に解釈できるようになりました。

模試の結果に一喜一憂するのではなく、成績表の読解問題に現れるお子さんの思考パターンを見抜き、的確な学習方針を立てることが大切です。間違えた問題の傾向を把握し、そこに焦点を当てた読書や問題演習を行うことで、効率的に力を伸ばすことができます。

模試の読解問題には、お子さんの思考の癖がはっきり表れます。たとえば、抽象的な表現の理解が苦手なのか、具体例とのつながりが見えていないのか、登場人物の気持ちを読み取るのが難しいのか。こうした傾向を知ることが、的確な対策につながります。

読解力は、国語だけでなく、算数や理科の文章題にも影響します。読む力がつくと、他教科の理解もスムーズになり、自信を持って問題に取り組めるようになります。

模試の成績表は、お子さんの「思考の地図」。その地図を一緒に読み解き、弱点を見つけ、強みを伸ばす学びに役立てましょう。

模試を受けたけど…。成績表で合格可能性を正しく読みには?【中学受験】浜松西高中等部・静岡大学附属浜松中


2025/05/20 Category | blog 



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