【5/20付】意見を育てるニュース教室:子どもの「考える力」が育つ瞬間

子どもたちが新聞やニュースから世界を広く見る目を養う 「意見を育てるニュース教室」 の様子をお伝えしますね。小川先生の報告から今週も子どもたちの瞳が輝く瞬間をたくさん見ることができたようですよ。

授業では、はじめに「意見ニュースクイズ」として記事内容や言葉の意味などの問題に挑戦。そのあと、子どもたちが気になったニュースについて話し合いました。

お子さんたちが特に関心を寄せていたのは、「川崎ストーカー事件」や「小学校での暴行事件」など、身近に感じられる出来事でした。「9回も通報があったのに、なぜ警察は動かなかったの?」「もし自分の学校でそんなことがあったら…」と、子どもたちなりに真剣に考えている姿が印象的でした。

一方で、「インドとパキスタンの緊張関係」や「新教皇」といった海外の話題には、まだ距離を感じているようです。お子さんたちにとって遠い世界の出来事は、なかなか実感が湧きにくいのでしょうね。

子どもたちが苦手な分野があるのは自然なこと。でもそこにこそ、成長のチャンスがあります。インドとパキスタンについての問題を出題したところ、多くの子が答えられませんでしたが、それをきっかけに、ヒンズー教の神様の話などにも興味を示してくれました。お子さんが家で「ガネーシャって知ってる?」と話し出したら、きっと今日の授業の成果ですよ。

お子さんたちがこれから生きていく世界は、さまざまな文化や価値観が交わる場所。日本人が苦手としがちな宗教の理解も、将来きっと役立つ知恵になるはずです。

今週は試みとして、グループでの意見発表を子どもたち自身に進行させてみました。もちろん最初は戸惑いもありました。順番が決まらなかったり、発表の準備が間に合わなかったり…。でも、そんな小さな混乱も大切な学びの機会。「次の人、準備できてる?」「じゃあ、先に私が話そうか」と、子どもたち同士で助け合う姿に心が温かくなりました。

時間の関係で発表できなかった子もいましたが、その悔しさもきっと次回への意欲につながるでしょう。失敗から学び、自分たちで工夫する力は、テストの点数以上に大切な力だと感じています。

お子さんの「考える力」は、答えを教えるのではなく、自ら考え抜く経験から育まれます。私たち大人は、つい先回りして手助けしたくなりますが、時には見守ることも愛情の形。「あのとき、自分で考えて乗り越えたから今がある」と、お子さんが将来振り返られるような経験を、これからも大切にしていきたいと思います。

お子さんの成長を一緒に見守れることを、心から嬉しく思っています。

教室での子どもたちの様子を、ブログでご紹介しています。
どんなニュースに興味を持ち、どんなふうに意見を交わしているのか――
ぜひご覧いただけたら嬉しいです!

2025/05/21 Category | blog 



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