中3の1学期期末テスト、ただ信じるだけではなく、納得して見守りたい

中学3年生の1学期の期末テスト。
お子さんが自分の部屋で勉強している時間、リビングで過ごしていても、どこか落ち着かない。
「ちゃんと勉強してるのかな」「あの目標、本当に届くのかな」
——そんな思いがふと、胸をよぎることはありませんか。

でも、心配になるのは、それだけお子さんのことを想っている証拠です。
だからこそ、ただ信じるだけではなく、納得して見守りたい。
そんな想いを抱く親御さんにこそ、届けたい言葉があります。

「目標を立てる」という、自立への第一歩

「今度のテストは220点目指す!」
そう語るお子さんの目は、どこかまっすぐで頼もしい。
けれど、前回180点だった姿を知っている親としては、「無理してないかな?」と不安もよぎる。

実は、「高めの目標を立てる」ことには、大きな意味があります。
それは、ただの理想ではなく、「前の自分とどう違う行動を取れば達成できるか」を考えるためのスタート地点。
子ども自身も、現実と向き合いながら、模索しているのです。

「結果を見るな、原因を見よ」
これは、まさにそのプロセスに光を当てる言葉です。
結果を受け止め、その原因を探るという姿勢こそが、次の成長を生むのです。

親にできる“静かなサポート”

テスト用紙を前に、
「数学のここ、単位忘れてた」「英語のスペル、惜しかったな」「社会のこの漢字、覚えてたのに」
そんな小さなつぶやきを、聞こえないところで、きっとお子さんは漏らしています。

この時、子どもはただ反省しているのではありません。
「次に向けて、何を変えるべきか」を、自分なりに考えています。
たとえば、「得意な英語で20点伸ばせるかな」「数学をあと10点上げるには…」と、内なる計画を立てようとしているのです。

そんな“考える時間”を邪魔しないこと。
それが、親にできる、最高のサポートかもしれません。

「口を出す」から「手を貸す」へ

「勉強どう?」と聞きたくなるのは、当然のこと。
でも、その一言が、プレッシャーに変わることもあるんですよね。

だからこそ、こう聞いてみるのはどうでしょう。
「何か手伝えること、ある?」
もし「大丈夫」と返ってきたら、その言葉を信じて、任せてみる。
その小さな信頼が、子どもの自信につながります。

もし、子どもが「やっぱり目標下げようかな」と言ったら、
「そうなんだ、自分で考えたんだね」と受け止める。
それは、諦めではなく、調整する力が育ってきた証なのです。

信じることは、無関心とは違う

夜、ふと聞こえてくる勉強の音。
そっと温かい飲み物を置いて、「がんばってるね」と一言添える。
それだけで十分です。

大切なのは、必要以上に踏み込まず、けれど離れず、
「見えないところでちゃんと応援しているよ」と伝えること。
その“静かな信頼”は、どんな励ましの言葉よりも、力強い後押しになります。

子どもが「自分で登る」準備をしているとき

中学3年生は、まさに「自立」への助走期間です。
ただテストに向かって勉強しているのではありません。
「どうやって計画を立てるか」「どこで調整するか」「本当に望んでいるのは何か」
そのすべてを、心の中で考えているのです。

親にできるのは、「任せてみる勇気」を持つこと。
そして、いつでも戻れる安心の場所であり続けること。

きっと、お子さんは自分なりの歩幅で、自分の道を見つけていきます。
そのプロセスを信じて、見守っていきましょう。


2025/05/24 Category | blog 



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