【5/27付】意見を育てるニュース教室:子どもたちの「なぜ?」が輝く瞬間
子どもたちが一生懸命に考える姿を見ていると、親としてどんな気持ちになるでしょうか。今週の「意見を育てるニュース教室」での出来事を通して、そんなことを考えていました。
小川先生が用意してくださった類推クイズ。カッターナイフと折り紙の絵を見て、同じような関係にあるものを探すという問題でした。多くのお子さんが「はさみ→糸」を選んだのですが、正解は「針→糸」だったんです。
最初は「あれ?」という顔をしていた子どもたちでしたが、「切る道具→切られるもの」という関係ではなく、「針は糸を通すもの」だと気づいた瞬間の表情といったら。きっと、お家でも「今日ね、面白いクイズがあってね」と話してくれたのではないでしょうか。
今週、子どもたちが特に心を動かされたニュースが二つありました。一つは航空自衛隊の練習機墜落事故。ある生徒さんが「国を守るために厳しい訓練を続けてきた人たちが、その使命を果たすことなく事故で亡くなったことが残念」と言ったんです。小学生がここまで他者の気持ちに寄り添えることに、胸が熱くなりました。
もう一つは農相の発言について。「国民がお米の値上がりで困っているときに、家にお米が売るほどあるなんて言うのはおかしい」という意見でした。子どもなりに社会の矛盾を感じ取って、それを自分の言葉で表現している。こういう時、親として「この子はちゃんと考えているんだな」と感じられるのではないでしょうか。
何より嬉しかったのは、見学に来てくれた5年生の子が積極的に手を挙げて参加してくれたこと。それを見ていた6年生たちも、自然と「自分たちも頑張らなくちゃ」という気持ちになったようです。年下の子の頑張りが、お兄さんお姉さんたちの心に火をつけたんですね。
発表の時間も、先週の経験を活かして上手に進められるようになりました。「今度は時間内にみんなが話せるようにしよう」と自分たちで工夫している姿を見ていると、きっと親御さんも「成長したなあ」と感じられることでしょう。
そして今週感じたのは、子どもたちが「自分だけの意見」を持とうとし始めていること。同じニュースでも、友達とは違う視点で考えようとする姿勢が見えてきました。これって、実はとても勇気のいることなんです。みんなと同じことを言う方が楽だけれど、自分なりの考えを持とうとしている。
「困難の中には機会が潜んでいる」というアインシュタインの言葉がありますが、間違えることも、悩むことも、すべて子どもたちの成長の糧になっているんだなと感じています。
お家でも、ぜひ今日のニュース教室のことを聞いてみてください。「どんなクイズだったの?」「どのニュースが気になった?」そんな風に声をかけてあげると、きっと目を輝かせて話してくれると思います。そして何より、お子さんの意見に「そうなんだね」「よく考えたね」と受け止めてあげてください。
子どもたちは、思っている以上にいろんなことを感じ、考えています。その小さな芽を大切に育てていけば、きっと将来、自分で考え、自分で判断できる大人になってくれることでしょう。

2025/05/29 Category | blog
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