模擬試験がエネルギーとなる













 中3生が昼すぎの2時に塾へ来て勉強を開始。自ら勉強スケジュールを立て、それを実行し、反省する。このPDCAサイクルを回すトレーニングのおかげで自分の弱点がどんどん修正されていく。大人のビジネスマン顔負けの取り組みっぷりである。この4時間の「勉強会」で取り組む問題量はかなりのものだ。これだけでもハードなのだが、40分間の休憩時間に晩ご飯を済ませた後は「受験英語」「受験数学」「受験理科」の各60分間の強力講座を連続で受講。9月の学調に向けた基礎固めを徹底的に鍛錬。この日、受験生達が塾を後にしたのは夜10時すぎだった。

 「勉強は時間や量ではない」と、開塾以来一貫して唱えてきた私たちにとっての哲学とは「勉強の濃さ」である。これへの執着心はどこにも誰にも負けないと自負している。
 この日も中3受験生達は、最後の理科の授業が終わるまで、誰一人として自身の手綱を緩めなかった。結果的には長時間、塾で勉強に励んだことになるが、その濃密ぶりたるやかなりのものである。自宅や図書館などで勉強した場合の3〜5倍の勉強量になると満足げに生徒達が語る。

 なぜ、こんなにも頑張れるのか?
 一つには、先日受けた模擬試験が効いているようである。自分が忘れていたこと、分からないことが、模試から浮き彫りになり、「このままではいけない」というエネルギーになったからである。余談だが、私たちは模試採点者と授業講師が同一者のため、模試と授業の間で互いの情報フィードバックが出来る点が大きく意味を持つ。模試での成功も失敗も含めその様子をすぐに授業に反映できることは、生徒の学習状況を把握し、モチベーションを高めることに大きく貢献している。

 9月の学調に向けてまだまだやるべきことはあるが、勝てる手応えを少し感じた夏の一日だった。


2015/08/20 Category | blog 



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