釣り方を教えるだけでは物足りない

魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える


<意味>
空腹の人に魚を与えても、一時的に飢えをしのげるだけで、根本的な解決にはなりません。いつでも自分の力で魚を手に入れられるように、魚の釣り方を教えるのが正しい。



この言葉は教育の場ではよく言われますが、私は釣り方を教えるだけでは、物足りないように思います。なぜなら、釣り方を覚えても、季節や時間、場所、自分のモチベーションやその時の目標などによって、今、どんな釣り方がベストなのかは変わってくるからです。
だから「(魚の釣り方を教えて)さらに効率よく釣るための方法を自分で考えさせる」つまり「自分で考える体質」にさせてあげることのほうが、その人を成長させていく本質だと私は思います。


さて、自分で考える体質になるための講座「まなびBASIC」では、今年度一回目となるシェア会(4月26日)を開催しました。

シェア会とは、自分の勉強の仕方を受講生みんなの前で発表すること。今年は中学生、三学年合同のスタイルに戻したので、学年を超えた様々な勉強方法が発表されて90分間大いに盛り上がりました。

普段、同じ時間、同じ教室の中で自分の勉強の仕方に磨きをかけている中学生同士が集うのですから、それは有益な時間になりますよね。
上手くいっている中学生の勉強法を知った受講生たちの表情は輝きに満ちていました。

次のイベントは、5月末に勉強方法についての特別講義を行う予定です。




さて、まなびBASICの話をさせていただくと、

「それで結果が出るの?」

と、聞かれることがあります。

おかげさまで、これが出せているんです。
昨年、高校入試に挑んだ中学生たちについては、塾内で勉強を教えることなく、時期に応じた適切な教材を与え、コーチングを繰り返し、ほぼ勉強の仕方のレッスンのみで最難関の浜松北高、県内最高倍率となった浜松南理数などハードな受験で合格していきました。

「自分で考える体質」になった中学生は受験に強いですよ。そして何より生き生きしています。余裕がある自立心とでも言いましょうか、表情に温かさと強さが感じられます。以前のブログでも紹介しましたが、高校生になってからも自分で考えて勉強する卒業生が多いようです。大学進学も東大や京大をはじめとした難関大学が多いことも、現塾生にとっては心強いですね。

是非、成績向上や志望校合格を願う中学生は「自分で考える体質」になってもらいたいものです。




2017/05/08 Category | blog 



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