作文力を上げる術 「守破離」

 先日、コンサル業を営む知人がまなび研究所に寄ってくれました。そのとき「プレゼンの仕方」の話に花が咲きました。やはり「型」を持っている人は上手いという結論。これは、小中学生の作文も同じです。

 「守破離(しゅはり)」とは師弟関係の在り方のひとつ。茶道や将棋などでよく使われている言葉ですが、プレゼンもこれを体験した人は上手いです。「守破離」を説明させていただきますと、まずは師匠の話をよく聞き、その型を身に付ける(守る) → その型に工夫を施し、オリジナリティーを創出していく(破る) → オリジナルを確立する(離れる)ことです。

 生徒たちの作文や小論文に触れていると、基本的な書き方が身につく前にもかかわらず、自尊心が高く、自分の型や考え方にこだわってノウハウが吸収できない生徒を見かけます。一定レベルに到達するまでは、講師が言うことを素直に受け入れ、自分で試行錯誤することが重要です。その後の成長は、どれだけ早く自由自在に作文が書けるかにかかっているのです。私が生徒達によく話す「こだわりを捨てた人は成長する」にも「守破離」はしっかりとつながっています。

 「守破離」も成功法則のひとつ。プレゼンも作文も基本の型が身についていれば、その後の技術向上は早いです。新年度授業が3月から始まりますが、生徒達にしっかりと伝えていきます。

★写真は「Jazztronik studio live best」のライナーノーツより。このアルバムは、最近の私のお気に入りです。
まなび研究所
www.manabikenkyusyo.com

2013/02/14 Category | blog 



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