受験生は”イシュー”を意識しているか


漫画キングダム の読みどころの一つに「軍師の采配」があります。軍をどのように動かすのか。そのために相手を研究し、地形を知り、天候を読む。いつどこからどのように攻めるのか、またリスクヘッジも怠らない。戦況に応じて戦術を変えていく判断はお見事です。このような役割を担う軍師の活躍が私には眩しく見えます。読んでいてワクワクドキドキさせられます。



さて夏の終わりです。受験生(中学受験・高校受験)は模試を終え、その結果から戦況が見えてきたと思います。やるべきことはいろいろありそうですね。



肝心なのは”これからどうのように勉強するのか”です。



多くの受験生が得意な教科を中心に勉強するところがあります。もちろん得意を伸ばして点数を取る方法もありますが、この方法は今することではありません。どちらかと言えば入試直前です。また、目の前にある勉強ばかりする受験生も多いようです。



大切なことは模試を軸にして、勉強する内容の優先順位を決めることです。





イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」(著者 安宅和人)という本をご存じでしょうか?











出版されてから10 年が経とうとしてるのに、いまだにamazonのビジネス本ランキングの上位にエントリーされている名作。



本書のタイトルにもある「イシュー」とは、いきなり仕事にとかからないで、今は何をするべきか考えてから実行して成果が上げる方法のこと。つまり優先順位を決めることから始めるのです。しかし、この優先順位は状況に応じて常に変わります。これを知った上でするべきことを決めることから始めましょうと提言されています。



キングダム に登場する名軍師たちにはイシューがあります。刻々と状況が変化するなかで優先順位を変えてきます。これは受験生にも当てはまること。模試を通じて戦況を把握し、今何を勉強をするのか決めて志望校合格を目指してもらいたいです。








2020/08/24 Category | blog 



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