志願理由書なくなる 浜松西高中等部


毎年、浜松西校中等部を受検する小6に課せられていた「志願理由書」が今年からなくなりました。正しくは志願理由を書く欄がなくなったと言ったほうがいいでしょう。浜松西高中等部受検が始まって以来の大変更です。





そこで「浜松西高中等部に志願理由は必要ないのか?」の観点で考察を深めてみましょう。



今回の大変更は入学試験の簡素化が理由として伝えられていますが、そもそも受検生の志願理由を伝える場がなくなるとは考えにくいです。都市部の私立中学受験では志願理由を問われない受験もありますが、ここ静岡県においてそれは考えにくいです。なぜなら浜松西高中等部は公立の学校だからです。根本理念に公平性があるため、合否基準が学力だけに偏ることは社会性を欠き許されません。



また、浜松西高中等部は大学を目指して勉学に励む進学校です。”浜松西高中等部に入学できれば良し”の近視眼的な志願理由ではなく、10年先、20年先を見据えた長期的視点を持った学生に入学してもらいたいのは、学校側としては本望でしょう。



となると、入試のどこかで志願理由を問われそうなもの。一体どこで問われるのでしょう?



もっとも考えられるのは作文ではないでしょうか。そして、きっと





作文問題の問いの一つとして志願理由を書かせる





ことになると私は考えています。



文章読解から筆者が主張していることを読み取り、その主張を踏まえながら志願理由を書かせる問題が予想されます。昨今の「資料・文章から読解する問題」の入試問題のトレンドから鑑みても、単純に「あなたの志願理由を書きなさい」のようなイージーな問いになることはないでしょう。



次に考えられるのは面接試験。過去20年間の浜松西中等部の面接試験を振り返ってみると、実は志願理由を尋ねられなかった時もありましたが、これは志願理由書があったからと考えられます。今年度は作文問題で出題されなければ面接試験で問われるはずでしょう。



浜松西高中等部の入学試験において志願理由が問われないことは考えにくく、入試のどこかで問われると考えたほうがいいでしょう。問われるのは作文か面接。いずれにせよ、今年度の入試では志願理由が得点になることとなりそうです。







浜松西高中等部の志願理由書はなくなりましたが、まなび研究所の 志願理由書の書き方講座(10/29)は予定通り開催します。しかし内容を最新版にアップデート。作文問題や面接試験で問われることを前提としてお話ししようと思います。



志願理由には、合格する志願理由というものがあり、これは一朝一夕で出来上がるものではありません。少なくとも一ヶ月ほどはかかると思ってください。



だから早めの準備が必要。今がその時。志願理由書の書き方講座では、準備の仕方を伝授しますので志願理由作りにお役立てください。



ぜひ講座を楽しみにしていてくださいね。




2022/10/26 Category | blog 



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