浜松の中学受験、する?しない?判断の基準を教えて
先日、小学5年生のお子さんを持つ保護者の方と面談をしました。「自分の好きな道に進めばいいよ、と言ったものの、正直言って受験をしてほしいです」と、切実な表情で語られました。
きっと多くの保護者の方が、同じような不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
「うちの子に中学受験は向いているのだろうか」
「受験させることで、子どもを追い詰めてしまわないだろうか」
「親の欲目で、子どもに無理をさせているのではないか」
25年以上、浜松で教鞭を執ってきた中で、こうした悩みをたくさん聞いてきました。
実は、これらの不安は、すべて「子どものため」を思う気持ちから生まれています。だからこそ、まずは深呼吸をして、お子さんの日々の様子をゆっくり観察してみましょう。
先日の面談でも、保護者の方とお子さんの様子を一緒に振り返りました。すると、意外な発見がありました。
「そういえば、最近『なぜ』『どうして』と質問してくることが増えました」
「図書館で見つけた本を、夢中で読んでいるんです」
「分からないことがあっても、自分で調べようとするようになりました」
こうした何気ない変化の中に、実はお子さんからのメッセージが隠れています。
中学受験は、決してゴールではありません。むしろ、お子さんの知的好奇心や学ぶ意欲を育む機会として捉えてはどうでしょうか。
浜松は「公立王国」と呼ばれるほど、公立中学校の教育水準も高い地域です。だからこそ、中学受験は「しなければならないもの」ではなく、「選択できる幸せ」なのです。
この選択に、正解も不正解もありません。ただ、お子さんの目の輝きを大切にしながら、ご家族で対話を重ねていただきたいと思います。
私たちは、その対話に寄り添い、お子さんの可能性を一緒に育んでいく存在でありたいと願っています。
子どもたちは、私たちの想像以上に大きな可能性を秘めています。その無限の可能性を、温かく見守り、育てていく。それこそが、中学受験の本当の意味なのかもしれません。
今日も、浜松のどこかで、子どもたちは新しい発見に胸を躍らせています。その小さな芽を、大きく育てていけるよう、これからも保護者の皆さまと共に歩んでいきたいと思います。
2024/11/08 Category | blog
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