浜松西高中等部・静大附属浜松中:ディベート型の面接試験の練習は、家庭でもできますか?
受験生を持つ保護者の皆様から、「ディベート型面接の練習を家庭でどのように行えばよいのか」というご質問をよくいただきます。
最近、ある生徒がこんな感想を語ってくれました。「最初は意見が違う人と議論することが怖かったけど、家族と練習するうちに、相手の考えを聞くのが楽しくなってきました」
この言葉には、ディベート学習の本質が含まれています。単に自分の意見を主張するだけでなく、異なる意見に耳を傾け、より良い結論を導き出す力を育むことが大切なのです。
では、具体的にどのような練習ができるでしょうか。
まず、日常の会話の中でできる簡単な練習からはじめましょう。例えば、「制服と私服、どちらが良いと思う?」「給食と弁当、どちらが良いと思う?」といった身近なテーマで、家族で意見を出し合ってみるのです。
大切なのは、お子さんの意見をまずしっかり聞くことです。「なるほど、そう考えたんだね。どうしてそう思ったの?」と、理由を尋ねてみましょう。根拠を述べる練習にもなります。
次に、あえて反対の立場から意見を述べてみることです。例えば、お子さんが「制服の方が良い」と言ったら、「でも、私服には自分らしさを表現できるという良さもあるよね」と投げかけてみましょう。
ある家庭では、夕食時に「今日のニュースについて、どう思う?」と話し合う時間を設けているそうです。最初は短い会話から始めて、徐々に議論を深めていくことで、お子さんも自然と意見を述べられるようになっていったとのことです。
また、読書も効果的です。物語の登場人物の立場に立って、「もし自分だったら、どうするか」を考えることで、様々な視点から物事を見る力が育ちます。
大切なのは、正解を求めすぎないことです。ディベートの目的は、勝ち負けを決めることではありません。異なる意見を理解し、より良い解決策を見つけることにあります。
お子さんが緊張している様子であれば、「間違えてもいいよ。考えを整理する練習だから」と声をかけてあげてください。リラックスした雰囲気の中で、のびのびと意見が言える環境を作ることが大切です。
家庭での練習は、決して難しいものである必要はありません。日々の何気ない会話の中で、お子さんの考える力、表現する力は確実に育っていきます。
皆様のご家庭では、どのような会話の時間を持たれているでしょうか。お子さんと一緒に、楽しみながら成長できる時間を作っていただければと思います。
2024/11/17 Category | blog
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