わが子の勉強、壁を超える次のステップとは

お子さんの勉強が思うように進まず、悩んでいませんか?「もっと時間をかければ」と考えがちですが、実はここが大切な分岐点なのです。

学力向上の道筋には、はっきりとした段階があります。まずは「自分の持っている力を発揮する段階」、そして次に必要なのが「勉強方法を身につける段階」です。多くの子どもたちはこの第二段階へ進むタイミングを見極められず、立ち止まってしまいます。

では、「勉強方法を身につける」とは具体的にどういうことでしょうか?

それは単なるテクニックではなく、学びのプロセス全体を見直すこと。例えば、こんな視点で子どもに問いかけてみてはどうでしょう:

「なぜこの問題を解くのか、その意味を考えたことがある?」

「間違えた問題から、どんなパターンが見えてくる?」

「自分の理解を確かめるために、どんな工夫をしている?」

ある生徒は英語の長文が苦手でした。毎日問題を解いても成績は上がらず、「英語は暗記だ」と思い込んでいました。そこで、長文を「中1の始めのレベルから演習」という方法、つまり、はじめから今までのプロセスに注意を払い長文演習する方法に切り替えたところ、文章の構造が見えるようになり、1ヶ月で英語が楽しくなり、今では得意教科の一つになりました。方法の転換が、新たな理解を生んだのです。

「限界は自分で作らない」

これは私の大好きな言葉です。ある保護者から「子どもが数学でつまずいています」と相談を受けたことがあります。お子さんは問題集を何周もこなしているのに成績が上がらず、「自分には数学の才能がない」と思い込んでいました。話を聞くと、計算はできるのに「なぜその公式を使うのか」という理解が不足していたのです。そこで問題を解く前に「この問題で問われているのは何か」を書き出す習慣をつけたところ、2ヶ月後には苦手意識が薄れ、テストでも安定して点が取れるようになりました。

お子さんは今、学びの新しい段階に進む準備ができているのかもしれません。単に時間をかけるのではなく、「どのように学ぶか」という方法そのものを身につける。それが壁を乗り越える鍵になるのです。

お子さんと一緒に、勉強の「方法」について語り合う時間を持ってみませんか?


2025/03/13 Category | blog 



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