文化祭・学校説明会シーズン到来! 浜松西高中等部・静岡大学附属中の中学受験を検討するご家庭が見るべきポイント
6月になると、多くの中高一貫校で文化祭や学校説明会が開催されます。浜松西高中等部では6月7日(土)に文化祭の一般公開が予定されており、静岡大学附属浜松中でも6月7日(土)に学校説明会・授業公開日が予定されています。両校とも今年度最初の校内見学の機会となっています。
この時期、「子どもの将来のために良い学校を選びたい」という気持ちは誰もが同じですが、何を基準に学校を評価すればよいのか迷われるご家庭も多いのではないでしょうか。
私はこれまで25年以上、小学生の指導を通じて多くのお子さんを中学受験に送り出してきました。その経験から、学校見学で最も重視すべきことをお伝えします。
学校選びの本質は「マッチング」
「どこが偏差値の高い学校か」「どこが進学実績の良い学校か」という情報はネットで簡単に手に入ります。しかし、本当に大切なのは「その学校がお子さんと相性が良いか」というマッチングの視点です。過去の進学実績や偏差値という「昨日」の情報だけに囚われず、「今日」のお子さんにとって最適な環境はどこかを見極めることが重要です。
文化祭・学校説明会で見るべき3つのポイント
1. 教育理念と家庭の方針の一致
最も重要なのは、学校の教育理念や指導方針が家庭の教育方針やお子さんの個性・希望と合っているかどうかです。学校によって「グローバル人材の育成」「科学的思考力の重視」「豊かな人間性の涵養」など、力を入れている点は様々です。
校長先生や教頭先生の話に耳を傾け、「この学校は何を大切にしているのか」「どんな生徒を育てたいと考えているのか」を聞き取りましょう。そして、それがご家庭の教育観と合致するかを考えてみてください。
2. 生徒の様子から見る校風
校風は学校の公式サイトやパンフレットだけでは分かりません。実際に足を運び、生徒たちの様子を観察することで初めて見えてきます。
特に文化祭では、生徒たちが主体的に活動する場面が多く見られます。彼らの表情はいきいきとしているか、先生や来校者への接し方は丁寧か、生徒同士のコミュニケーションは活発か。これらの観察から、学校の「リアルな雰囲気」が伝わってきます。
3. 先生と生徒の関係性
教育の質を左右する大きな要素に「先生と生徒の関係性」があります。先生方は生徒に対してどのような言葉をかけているか、生徒は先生に対してどのような態度で接しているか。
尊敬と信頼に基づいた関係性が築かれている学校では、生徒たちはのびのびと自分の可能性を発揮できます。これは単なる「校則の厳しさ」ではなく、互いを尊重する文化が根付いているかどうかという点です。
浜松西高中等部の説明会スケジュール
浜松西高中等部の今後の予定としては:
- 6月7日(土): 文化祭一般公開
- 8月中: 中等部向け学校説明会(5月連休明けに具体的な日程発表予定)
- 9月: オープンスクール(小学6年生と保護者1名に限定)
特に8月の学校説明会は事前申込制ですので、同校の「受験生の方へ」ページをこまめにチェックしておきましょう。
続いて、静岡大学附属浜松中の今後の予定としては:
- 6月7日(土): 学校説明会・授業公開日
- 10月4日(土):入学者選考説明会
「視野」を広げることの大切さ
私がいつも大切にしている言葉に「多くの人の話を聞いて『視野』を広げる」というものがあります。学校選びも同じで、一つの学校だけを見るのではなく、複数の学校の文化祭や説明会に足を運び、比較検討することで初めて「我が子に合った学校」が見えてきます。
時間と労力がかかることは確かですが、この時期の情報収集が、お子さんの6年間(附属中は3年間)の中学・高校生活を左右します。「面倒くさい」と思っても、ぜひ足を運んでください。面倒なことを避けると、後から取り返しのつかない「もっと面倒なこと」が起きるものです。
私たちまなび研究所では、小学5年生から中学受験指導を始めています。特に小5では「考えることの楽しさ」「語彙を増やし視野を広げること」「意見を持つこと」をトレーニングしています。そして小6では浜松西高中等部、静岡大学附属浜松中への受験指導を行っています。
お子さんの受験についてのご相談は、いつでもお気軽にお寄せください。一人ひとりの個性や家庭の状況に合わせた指導プランをご提案いたします。
2025/05/14 Category | blog
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