【2/17付】意見を育てるニュース教室:データの裏側を読み解く力
今週の意見を育てるニュース教室では、ある観光地の2000年から2008年にかけての統計データを読み解くトレーニングが行われました。
生徒たち(小5)が導き出した答えは、「高速道路が開通し、日帰り観光客が増加した」というものでした。 グラフを細かく見ると、観光客総数は増えている一方で、宿泊客数は減少に転じています。ここから「道が便利になったことで、泊まらなくても帰れるようになった」という仮説を立て、背景にある社会の変化を再現する。バラバラの数字を繋ぎ合わせ、一つの物語を導き出す見事な分析でした。
「語彙力」は「分析力」であり「思考力」である
小川先生の報告で私が特に注目したのは、生徒たちが「日帰り観光客の増加」という言葉をスムーズに紡ぎ出した点です。
「宿泊客が減っている」という事実に気づく子は多いでしょう。しかし、それを「日帰り客が増えた」と言い換えられるかどうか。ここには、単なる算数的な計算ではない「言語化する力(語彙力)」が求められます。
グラフから読み取ったことを言語化する能力は、単なる知識の披露ではなく、コミュニケーションスキルや深い思考力に直結します。適切な言葉を知っているからこそ、データが示す「現象」をズバリと言い当て、他者に伝えることができるのです。
日常の外にある「気づき」の体験
こうした、グラフから読み取ったことを言語化し、そこから気づきを得ていく体験は、日常生活の延長線上にはなかなか存在しないものです。だからこそ、小川先生の授業で専門的なトレーニングを受けることには大きな価値があります。
事実を整理し、背景を推察し、自分の言葉で定義する。この一連のプロセスは、子どもたちにとって非常に濃密で、知的な刺激に満ちた「いい時間」となったはずです。
事実の裏側にある真実を見抜く目。これからもこうした授業を通じて、子どもたちの思考の翼をどこまでも広げていければと思います。
小川先生、今回も素晴らしい授業をありがとうございました。
2026/02/18 Category | blog

