【3/4付】意見を育てるニュース教室 – 自分の言葉で世界を見つめる
小5、小6の児童たちが円形に机を並べ、互いの顔を見合わせながら意見を交わす教室。まなび研究所の「意見を育てるニュース教室」では、小川先生が児童同士の学び合いを大切にする場を創っています。
この講座では児童たちが、読売中高生新聞のNEWSDIGESTの記事を読み、関心のあるものについて意見を述べるスタイルで進められます。小川先生の報告によると、昨日(3/4)の授業では「死刑『やむを得ない』83%」や「対ロシア非難決議 アメリカ反対」という社会的な記事に児童の関心が集まったそうです。
「死刑には犯罪抑止効果がある」という意見や、「なぜアメリカはロシアに味方するのか」という疑問が出される一方で、「佐々木朗希投手 結婚」や「近藤選手 初マラソンの日本最高記録」などのスポーツ記事にはあまり関心が向かなかったとのことです。
小川先生の授業を思い浮かべると「問いが問いを生む体験を重ねることで、私たちの脳は身の回りの小さな変化に注意を向けるのがうまくなり、そのぶんだけ察知力も高まる」という考えが実践されていることがわかります。児童たちが社会問題について意見を述べる中で、他の児童の表情に浮かぶ小さな疑問が、次の議論の種になっていくのです。
この「意見を育てるニュース教室」では、教科書の答えを覚える学習とは違い、正解のない問いに向き合います。国際問題や死刑制度という複雑なテーマについて、自分なりの視点を持ち、それを言葉にする経験は、学校の授業では得られない貴重なものです。
児童たちが自分の意見を持ち、それを表現する力を育みながら、世の中の出来事に問いを立て、自分なりの答えを探す習慣は、将来の選択肢を広げ、自分らしい道を切り拓く力になるはずです。小川先生の丁寧な指導のもと、この講座が児童たちの知的好奇心を刺激し続けることを期待しています。

2025/03/05 Category | blog
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