秋からの中学受験。「もう遅い」が「最高のスタート」に変わる時。〜秋からの挑戦が、眠れる力を目覚めさせる〜

秋風が少しずつ深まり、カレンダーの残り枚数が少なくなるこの季節。

「もう、この時期から中学受験なんて…」

周りのお子さんたちが、何年も前から準備を重ねてきたことを思うと、焦りや不安が胸をよぎるのは、とても自然なことです。大切なお子さんの将来を想うからこそ、その道が険しいものであってほしくないと願う、親心なのでしょう。

しかし、まなび研究所には毎年この時期に「挑戦したい」と固い決意を胸にやってきて、春には笑顔で志望校の門をくぐる子たちが、確かにいるのです。特に浜松西高中等部受験に。彼らと、早くから準備を始めた子たちとの間には、一体どのような違いがあるのでしょうか。


失うものは何もない

長く走り続けてきたランナーと、今まさにスタートラインに立ったランナー。その一番の違いは、もしかしたら、その瞳の奥に宿る炎の色なのかもしれません。

誰かに「走りなさい」と言われて走り始めたのではなく、お子さん自身の心から「あの場所に行きたい」という強い想いが燃え上がっている。その内側から湧き上がる炎は、短くとも、信じられないほど濃密な時間を作り出します。辛くて長い道のりを照らし、突き動かす原動力は、いつだって本人の「主体性」の中にしか見つからないものだからです。しかも後方からのスタート。前方を向いてトップ集団を追いかけて走るのみ。失うものは何もありません。

そして、その挑戦は、決してゼロからのスタートではありません。

今まで見えなかった土の下で、じっくりと育まれてきた力が、今まさに芽吹こうとしているのかもしれません。


合格する子には3つの特徴がある

では、なぜ彼らは短期間で追いつき、追い越していくことができるのか。それは、完成間近の美しいパズルに、たった一つか二つ、足りないピースを見つけ、はめ込む作業に似ています。

実は、そのピースを素早くはめ込むことができる子には、共通する「土台」があります。それは、「素直さ」「継続力」「整った生活習慣」といった、数値では測れない非認知能力です。

例えば、私たちが新しい解法を提案した時、素直な心があれば「まずはやってみよう」とすぐに行動に移せます。思うように成果が出なくても、継続する力があれば、諦めずに粘り強く取り組むことができます。そして、早寝早起きといった整った生活習慣は、日々の学習に必要な集中力とエネルギーを安定して供給してくれるのです。この学習効率を飛躍的に高める土台があるからこそ、私たちの指導がスポンジに水が染み込むように吸収され、短期間での飛躍が可能になります。

そして、私たちが具体的に見つけ出す「足りないピース」の典型的な例が、思考力系科目と知識系科目のアンバランスです。

算数の応用問題や国語の読解問題は得意。じっくり考えることに喜びを感じ、高い思考力の片鱗を見せる。しかし、そういったお子さんに限って、理科や社会の知識問題で点数を落としてしまうケースが少なくありません。これは、思考力のベース、つまり潜在的な学力は高いのに、知識を定着させる学習方法やその必要性への意識が追いついていない状態です。

これは能力の欠如ではなく、特性の偏りに過ぎません。そのお子さんの素晴らしい思考力を活かすための「知識」という燃料が不足しているだけなのです。

そして、その足りないピースがどこにあり、どうすれば最短ではめ込めるのかを的確に分析し、実行するのが、私たちプロの仕事です。

やみくもに学習範囲を広げるのではなく、お子さん一人ひとりの特性を見抜き、「知識のインプット方法を最適化する」という一点に絞って力を注ぐ。すると、今までぼやけていた全体の絵が、くっきりと鮮やかに浮かび上がってくる瞬間が訪れます。

私たち、まなび研究所では、入試までの限られた時間の中で、お子さんにとっての最適解を見出すための受験コンサルティングを行っています。お子さんの中に眠る「合格できる学力」を、戦略的に、そして確実に合格へと導きます。


秋から始まる挑戦。それは、無謀な賭けなどではありません。お子さんがこれまで積み重ねてきた日々と、その心に灯ったばかりの熱い炎を信じることから、すべては始まります。

一度、お子さんの瞳をじっと見つめてみてください。 その奥には、どんな色の炎が揺らめいていますか? これまでの日々の中に、どんな宝物が埋もれているのが見えますか?

もし、その炎の見つけ方、宝物の掘り出し方に迷われた時は、いつでもお声がけください。合格に向かうペースメーカーとならせていただきます。お子さんと、そして親御さんとお会いできる日を、心から楽しみにしています。


2025/10/10 Category | blog 



« »