【浜松北高】合格を分けるのは「勉強時間」ではない。11月の結果に悩む親御さんへ
11月の定期テストの結果が、出揃ったお子さんもいますね。
手元に戻ってきた答案用紙を前に、ため息をつかれた親御さんもいらっしゃるかもしれません。あるいは、思った以上に点数が伸びず、お子さん以上に、親御さんのほうが心を乱されているかもしれませんね。
その不安や焦りは、どこからやってくるのでしょう。
もちろん、点数や順位という「結果」は、大切です。
ですが、私たちが本当に見つめなければならないのは、その数字の奥にある、お子さんの「今」の状態ではないでしょうか。
「うちの子、勉強の仕方がわかっていないんじゃないかしら？」
そうした不安の声は、この時期、本当によく耳にします。
特に中学3年生は、部活動を引退し、時間はあるはず。毎日、塾に通い、遅くまで机に向かっている。それなのに、なぜか結果に結びつかない。そんなお子さんの姿を見ていると、親としては「何かが間違っているのでは」と不安になるのは、ごく自然なことです。
たとえば、こんな子がいました。
浜松北高を目指していたA君は、部活を引退してから、机に向かう時間が格段に増えました。夜遅くまで部屋の電気がついている。親御さんから見ても「あんなに頑張っているのに」と。
一方、同じく引退したB君は、集中して勉強する時間と、リラックスする時間のメリハリがはっきりしている。
それなのに、11月のテスト結果を見ると、B君のほうが安定して結果を出している。
A君のノートは、インクの色を使い分け、びっしりと写されていて「きれい」でした。
B君のノートは、一見すると雑然としていましたが、「なぜ間違えたのか」「次にどうするか」という「振り返り」 が、彼自身の言葉で書かれていました。
A君は「勉強時間を確保すること」が目的になり、B君は「できなかったことをできるようにすること」という本質を捉えていたのです。
これは、勉強における「レバレッジ（てこの原理）」 の違いです。
最小の努力で、最大の結果を得る。
ただ時間をかける「順行思考」ではなく、ゴール（志望校合格）から逆算し、今、本当にやるべきことだけに集中する「俯瞰逆算思考」 ができているかどうか。
多くの場合、お子さんが伸び悩んでいる原因は、「能力」の問題ではなく、この「学び方」の型を知らないだけなのです。
そして、もう一つ。
どれだけ効率的な方法（How）を知っていても、お子さん自身の中に「学びたい」という内なる火種（Why）がなければ、その炎は大きく燃え広がりません。
親御さんが「やりなさい」と言って点火する火は、風が吹けばすぐに消えてしまいます。
それは「強制」であり、一時的なもの。
そうではなく、お子さん自身が「わかるようになりたい」「成長したい」と感じ、自分で薪をくべられるようにする「動機づけ」 こそが、お子さんを自立へと促す のです。
冬休みは、受験生にとって、これまでの学びを総点検し、自分だけの「型」を身につけるための、静かで、貴重な時間です。
まなび研究所の冬期講習「冬ラボ」は、まさにそのための場所です。
中学受験においては浜松西高中等部や静岡大学附属浜松中、高校入試では浜松北高といった高い目標を持つ仲間たちと、単なる知識の詰め込みではなく、「学び方」そのものを見つめ直し、自分の「武器」 を磨き上げる時間。
私たちは、お子さんの「主体性」 という土壌を耕し、自分の力で考え、決められる力 を育むことこそが、本当の教育だと信じています。
テストの結果という「現象」に心を奪われ、お子さんの「可能性」 という「本質」を見失ってはいけません。
親御さんの不安は、お子さんへの深い愛情の証です。
その温かい眼差しで、点数の向こう側にあるお子さんの「今」を、じっと見つめてあげてほしいのです。
冬の静かな時間の中で、お子さんが自ら燃え上がる「火種」を、一緒に探してみませんか。
2025/11/11 Category | blog
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