残り3週間「たくさん解く」から「深く振り返る」へ浜松西高中等部・静岡大学附属浜松中入試に向けて

まなび研究所では、小学6年生の受験生に向けて、9月から本格的に過去問演習に取り組んできました。

目標は「過去問5年分を3回通り回すこと」。
それと並行して、「浜松西高中等部の作文添削」、そして「過去問振り返りガイド」のサービスを、毎週欠かさず行ってきました。

そして今、その「3回通り」が一巡しようとしています。

ここまで伴走してきて、ふと、立ち止まって考えることがあります。

同じ問題で、また同じミスをする。解いた直後は「わかった」と言う。でも、少し時間が経ってもう一度向き合うと、また同じところで手が止まる。

お子さんの横顔を見ていて、そんな場面に出会ったことはありませんか。

なぜ、繰り返してしまうのでしょう。

それは、「わかったつもり」にはなっていても、本当の意味での「理解」には、まだ結びついていないからです。

本当は、2回目に入る前に、1回目で解いた5年分すべてをもう一度ゆっくり振り返る時間が必要だったのかもしれません。

自分はどこでつまずくのか。どんな問題で焦るのか。どこで考え方がズレるのか。

その「自分の癖」を、静かに見つめる時間。

急いで次へ進んでしまうと、どれだけ回数を重ねても、ミスは消えません。数をこなすことと、深く理解することは、違うのです。

誰だって、自分の弱さと向き合うのは、しんどいことです。できなかったところを見るのは、勇気がいります。

でも、その一つの壁を越えたとき、子どもは確実に変わります。次の壁も、もう少し楽に越えられるようになります。

入試まで、残り3週間。

「たくさん解く」から「深く振り返る」へ。

この切り替えができるかどうかで、結果は大きく変わると思っています。

もしかしたら、お子さんは焦っているかもしれません。「もっと解かなきゃ」と。

でも、そんなときこそ、声をかけてあげてほしいのです。

「一緒に、間違えたところを見直してみようか」と。

その静かな時間が、きっと、お子さんの一番の力になります。


2025/12/18 Category | blog 



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