椿山課長の七日間

 この夏は身内に不幸があり、生と死について考えることが多かったように思う。そのなか出会った一冊の本。死がテーマだけれども、爽やかな読後感に心が癒され、時々出てくるパンチライン(人生訓)に人間関係を深く考えさせられました。
 この本を読むと、人間関係を俯瞰して多面的に見ることができ、人間関係はこっちが思っているだけ、つまり一方通行ではなく、双方向性であり、それらが幾重にも織りなす織物のようになっているのだと、しみじみ感じることができました。
 話の展開はやや複雑ですが、コミカルさがその難しさを感じさせず、そこには読みやすさがあります。人間関係(親子関係)で悩んでいる方には何かヒントになることがきっとあると思います。是非感じてみてください。私自身も、ある決意をもって本を閉じることができました。オススメします。

※この本は映画やテレビドラマにもなっていたんですね。

書籍:椿山課長の七日間
著者:浅田次郎
出版社:朝日新聞社


2015/09/01 Category | blog 



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