【4/15付】意見を育てるニュース教室:疑問を持つ力が花開く時
まなび研究所に、新聞を広げる子どもたちの眼差しが輝きを増しています。意見を育てるニュース教室が始まって一ヶ月、生徒たちの中に芽生えた「疑問を持つ力」が、確かな成長を見せ始めました。
今週の教室では、アメリカの関税政策や日本のETCシステム障害など、社会の動きに対して「なぜだろう?」と問いかける姿勢が自然と生まれています。アメリカ国内にも悪影響があるのになぜこのような政策を?ETCの精算を申し出る人はどのくらいいるのか?—こうした素朴な疑問こそが、思考の扉を開く鍵なのです。
特に印象的だったのは、南海トラフ地震の想定死者数に関心を寄せた生徒の声。浜松市が最大震度7と想定されていることを自分事として捉えていました。自転車事故のニュースでも、同年代の事故率の高さに目を向ける姿勢に、情報を自分の生活と結びつける力を感じました。
「鵜呑みにせず、疑問を持ち、原因について探求していく」—このプロセスこそが、主体的な学びへと導きます。
今週は新たな試みとして、新聞記事から選んだ言葉の意味や読みを問う問題を出題。早抜け方式にしたのですが、正解してもなお、次の問題に答えたくてうずうず。「先生、私が代わりに答えていい?」という声が自然と上がるほど、言葉への関心が高まっていました。
まなび研究所が大切にしている言葉に「言葉の豊かさは思考の豊かさに直結する」というものがあります。今回の経験は、まさにその通りでした。新聞記事を読む際に言葉の読み方や意味に意識を向けることで、思考の幅が広がっていくのを実感しています。
課題をただ与えるのではなく、身につけたことを発表する場を設けることで、生徒たちの満足感も高まります。これからも彼らの中に芽生えた「問いを立てる力」を大切に育て、自分の意見を持つことの喜びを伝えていきたいと思います。
2025/04/16 Category | blog
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