テスト振り返りの致命的な勘違い
「どうして同じ失敗を繰り返すんだろう?」
定期テストが返却される度に、多くの親御さんがこの疑問を抱きます。お子さんも「次はもっと頑張る」と言うのに、結果は変わらない。
実は、ここに致命的な勘違いがあるんです。
振り返りをごっちゃにしていませんか?
ほとんどの中学生が犯している最大の間違い。それは、テストの振り返りを全部一緒くたにして考えていることです。
「あの問題が解けなかった」「時間が足りなかった」「ケアレスミスをした」「もっと勉強すればよかった」…
これらを全部まとめて「次はもっと頑張ろう」で終わらせてしまう。だから何も変わらないんです。
たった一つの分析で全てが変わる
私が25年の指導経験で確信していること。それは、振り返りをたった二つに分けるだけで、お子さんの成績は劇的に変わるということです。
「テスト勉強期間」と「テスト当日」
この二つを明確に分けて分析する。たったこれだけです。
今春からコンサルティングを受け始めた中学2年生が、定期テストにおいて国語と数学で最高得点をマークしました。彼女がやったことは、この分析法を身につけただけ。特別な参考書も、塾の追加授業も一切なしです。
8割は準備で決まる
厳しい現実をお話しします。
テストの点数の8割は、テスト勉強期間で決まってしまいます。当日にできることは、せいぜい2割程度なんです。
でも多くの子は、当日のミスばかりに目を向けます。「計算ミスさえなければ」「時間があと10分あれば」…
違います。
そもそも、その勉強スケジュールで目標点数に届くはずだったのでしょうか?間違えた問題を解き直していたでしょうか?学校で習ったことを自分の言葉でまとめていたでしょうか?
答えがNoなら、それは当日の問題ではありません。準備期間の問題です。
今すぐ始められる振り返り術
次のテストから、お子さんにこう聞いてみてください。
「今回のテスト、準備期間の問題だった?それとも当日の問題だった?」
そして準備期間に問題があったなら、こう続けます。
「その勉強スケジュールで、本当に目標点数に届くと思ってた?」
当日に問題があったなら、こう聞きます。
「いつものミス対策は、ちゃんと機能した?」
この問いかけだけで、お子さんの意識は確実に変わります。漠然とした反省から、構造的な分析へと。
原因を正しく見つめることができれば、対策も明確になります。そして対策が明確になれば、必ず結果はついてきます。
「結果を見るな、原因を見よ」
同じ失敗を繰り返させたくないなら、まずはこの振り返りの基本から始めてみてください。きっと、お子さんの学習に対する意識が変わるはずです。
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2025/06/16 Category | blog
