中学受験の面接「正解のない問い」の前で、お子さんは何を語りますか? – 浜松西高中等部・静大附属浜松中 面接で本当に見られている力

秋の気配が深まるにつれ、中学受験を控えたご家庭では、見えない不安が心をよぎることもあるかもしれませんね。特に、浜松西高中等部や静岡大学附属浜松中で課される、グループディスカッション形式の面接。「うちの子は、大勢の前で自分の意見をはっきり言えるだろうか」「もし黙り込んでしまったら…」。そんな心配の声が、私の元にも届きます。

お父さん、お母さん。私たちは、この面接試験を「対策」するものだと考えがちです。どうすればうまく話せるか、どんな答えが正解なのか。しかし、少しだけ立ち止まって、学校側の視点に立ってみませんか。なぜ彼らは、小学生にこのような「答えのない問い」を投げかけるのでしょうか。

例えば、浜松西高中等部の面接では、「話し合いをまとめる必要はありません」という指示が出されることがあります。これは一体、何を意味するのでしょう。学校側は、立派な結論や、大人びた意見を聞きたいわけではないのかもしれません。

彼らが見ているのは、結論に至るまでの「過程(プロセス)」そのものなのです。

他のお子さんの意見に、真摯に耳を傾けているか(傾聴力)。

自分の意見を、相手を尊重しながら伝えようとしているか(協調性)。

そして、正解のない問いの前で、逃げずに自分の頭で考え、言葉を探そうともがいているか。

それは、知識の量を測るテストでは決して見ることのできない、お子さんの「人間性」そのものを見つめようとしているのではないでしょうか。浜松西中の校訓である「知・仁・勇」で言えば、まさに他者への思いやりである「仁」と、困難に立ち向かう「勇」の姿を見ているのです。

以前、私の塾に、とても物静かで、自分の意見を言うのが苦手なお子さんがいました。受験面接講座の模擬ディスカッションでも、最初の頃はほとんど発言できませんでした。お母さんは「この子には無理かもしれない」と、諦めにも似た表情を浮かべていました。

私は彼女に、いわゆる面接テクニックを教えることはしませんでした。代わりに、ただひたすら対話を重ねたのです。「君が一番大切にしているものは何?」「どんな時に、心が動く?」。最初は辿々しかった彼女の言葉が、少しずつ熱を帯びていくのを感じました。彼が、彼自身の「物語」を見つけ始めた瞬間でした。

ある日の模擬ディスカッションのテーマは、「リーダーに必要な力とは何か」でした。活発な意見が飛び交う中、彼女は静かに、しかし、はっきりとした声でこう言ったのです。「私は、みんなの意見を黙って聞いている人の不安な気持ちに気づけることが、リーダーには必要だと思います」。

その場にいた誰もが、ハッとしました。それは、彼女の経験から生まれた、誰にも真似できない、彼女だけの言葉でした。テクニックで磨かれた言葉ではなく、彼女の心から紡ぎ出された、温かい光を放つ言葉でした。合格後、”受験面接講座で娘は覚悟を決めたようでした。先生との対話が娘の自信を引き出してくれました” そう話すお母さんの目には、涙が浮かんでいました。

お子さんが、自分の言葉で、自分の想いを語る。

それは、単なる受験の合格を目指す以上の、大きな価値があると思いませんか。自分の内面を深く見つめ、他者と関わることの難しさと面白さを知る。この経験は、合否の結果を超えて、お子さんの人生を支える、揺るぎない自信という名の幹になるはずです。

この冬、まなび研究所では、浜松西高中等部と静大附属浜松中のディベート型面接に特化した講座「受験面接講座」を開きます。

もし、お子さんの面接試験に不安があるようでしたら、受験直前に信頼できる伴走者が必要だと感じられたなら、ぜひ一度、私の話を聞きに来てください。私は、お子さん一人ひとり違う輝きを放つ「原石」 を、ただただ信じています。

受験面接講座で、未来のリーダーたちにお会いできることを、心から楽しみにしています。

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2025/10/05 Category | blog 



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