浜松北高受験、「リズム」を制するものが、受験を制する
今日、私は浜松北高合格を目指す中学3年生たちに、ある一つの「手紙」をLINEに送信しました。
それは、『浜松北高合格への最終戦略:冬休みを制する「必勝学習モデル」』と名付けた、冬休みの過ごし方の羅針盤です。
受験生を持つ親御さんにとって、この冬休みは「どれだけ勉強したか」という時間の量ばかりが気になってしまう季節かもしれません。
しかし、長年多くの生徒たちを見てきて、確信していることが一つあります。
それは、「最後に合格を手にするのは、美しいリズムを持っている子だ」ということです。
私たちが提案したこの学習モデルは、無理やり机に向かわせるためのものではありません。
大切にしているのは、自然の摂理と、脳科学に基づいた「生命のリズム」です。
たとえば、朝の6時30分起床。
これは単なる早起きではなく、地球の自転に合わせて体を起こし、冬の柔らかな朝日を浴びる儀式のようなものです。
光を浴びることで、脳内にはセロトニンという物質が溢れ出し、思考のスイッチが静かに入ります。
そして、夜は7.5時間以上の睡眠をしっかりとる。
睡眠は、日中に学んだ知識を脳という引き出しに整理し、記憶として定着させるための、何より重要な「学習時間」そのものです。
リズムが整っている生徒は、心が乱れません。
午前中、論理的思考力が最も高まる時間に難問に挑み、少し疲れた午後には15分の仮眠で脳をリセットする。
まるで呼吸をするように自然に、必要な時に必要な集中力を発揮できるのです。
逆に、どれほど才能があっても、リズムが狂えば歯車は噛み合いません。
夜更かしをして、睡眠を削り、焦燥感の中で机に向かう。それは、ガソリンのない車を無理やり走らせるようなもので、いつか必ず息切れしてしまいます。
親御さんに、ひとつだけ問いかけさせてください。
今、お子さんの毎日に「心地よいリズム」は流れているでしょうか?
もし、お子さんが朝、スッキリとした顔で起きてきているのなら、それだけで合格への準備は半分整っていると言っても過言ではありません。
テストの点数や偏差値という「結果」は、後からついてくる影のようなもの。
本体であるお子さんの「生活の脈動」が力強く、一定であるならば、恐れることは何もありません。
冬は、植物が根を深く張る季節です。
地上には変化が見えなくても、土の中で根がしっかりと大地のリズムを捉えていれば、春には必ず美しい花が咲きます。
勉強の内容や進み具合に口を出すよりも、まずはお子さんが刻む一日のリズムを、メトロノームを見守るように、静かに見守ってあげてください。
整ったリズムの中にこそ、強い意志と、折れない心が宿るのですから。
2025/12/16 Category | blog
