夏休み7日目の小さな立ち止まり~浜松北高への道のり~
夏休みが始まって1週間が経ちました。浜松北高を目指す中3生にとって、この夏休みは合否を分ける大切な40日間ですね。最初に立てた計画は順調に進んでいるでしょうか。「ここまでの学習」と「これからの学習」を見直す好機です。本記事では〈振り返りシート〉と〈行動目標の立て方〉を紹介し、残りの夏休みを計画的に過ごすヒントをお伝えします。
なぜ”1週間経過”での振り返りが必要なのでしょうか
夏休みの学習計画を立てるとき、どうしても理想的なスケジュールを描いてしまいがちです。でも実際には、受験生としての理想と、まだまだ中学生らしさの残る生活リズムとの間にギャップが生まれるものです。
この1週間経過での振り返りには、3つの意味があります。
1. 学習計画のズレを早期修正できる
7月前に立てた計画が、実際の体力や集中力と合っていたかを確認する。小さなズレのうちに軌道修正すれば、8月後半で慌てることもありません。
2. 受験生としてのペースを掴める
「できたこと」を客観的に見つめ直すと、意外と成長している自分に気づくもの。そして「できなかった理由」を冷静に分析すれば、自分なりの学習リズムが見えてきます。
3. 学調対策からの受験勉強への準備
夏休みの学調に向けた勉強が、9月以降の定期テストや受験勉強の土台となります。今この時期に「自分で修正する力」を身につけておくことで、入試直前期の自己管理能力も育まれていくのです。
浜松北高志望者の1週間振り返りシート
振り返りシートは、受験を意識したシンプルな構成にしています。
構成例
①5教科別達成度(10段階)
②計画通りにいかなかった理由
③理解不足を感じた単元メモ
記入の流れ
まず、この1週間の学習記録を教科別にチェックしてみてください。「数学の関数分野を何問解いたか」「英語の長文を何本読んだか」「理科の化学分野をどこまで復習したか」といった具体的な数字を書き出します。
次に、計画通りにいかなかった部分を正直に書き出してください。「連立方程式の文章題で時間がかかりすぎた」「英単語暗記が3日で途切れた」など、言い訳ではなく事実として記録します。
最後に、「次にやること」を1行でメモ。「連立方程式は図やグラフを使って視覚的に理解する練習を増やす」といった感じで、具体的な改善行動を書き留めておきます。
んは8月中旬には関数問題に自信を持てるようになり、最終的に浜松北高に合格しました。大切なのは、できない理由を分析して、学習方法そのものを見直したことでした。
浜松北高合格への行動目標の立て方
浜松北高を目指す皆さんには、振り返りシートで見つかった「具体的な弱点」を必ず次週の目標に反映させることをお勧めします。
ポイント
目標は「時間」ではなく「問題数・ページ数」で設定してください。「3時間勉強する」よりも「数学15問、英語長文2本、理科1単元」の方が、達成感も得やすく、実力向上も実感できます。
また、浜松北高の入試では思考力を問う問題が出題されます。暗記だけで行き詰まったら「なぜそうなるのか」を考える時間を作る、問題演習で困ったら教科書の基本に戻るといった学習スタイルの調整も大切です。
そして週末には、保護者の方と10分程度の振り返りタイムを作ってみてください。「今週一番できるようになったことは?」「来週チャレンジしたい単元は?」といった前向きな対話が、受験生としての自立心を育てていきます。
昨年の受験生の保護者の方から、こんな報告をいただきました。「最初は『わからない』ばかり言っていた娘が、振り返りを続けるうちに『この解き方でやってみる』と自分なりの工夫を見つけるようになりました」と。
浜松北高合格への道のりは決して楽ではありませんが、この夏休みに身につける「振り返る力」は、高校入学後の学習にも必ず活かされます。お子さんと一緒に、小さな振り返りから始めてみませんか。
2025/08/01 Category | blog
