忙しい親が娘の受験を成功に導く「10分の会話」

多忙なお父さんによく出会います。「時間がないから、塾に任せるしかない」と考える方が多いのですが、実は逆なんです。時間がないからこそ、お父さんにしかできない関わり方があるのです。

「勉強を教える」から「問いを投げかける」へ

以前、会社経営で、帰宅は夜遅いお父さんがいらっしゃいました。でも、娘さんとの10分間の会話を変えただけで、お嬢さんの学習への取り組みが劇的に変わったんです。

何をしたかって?勉強を教えるのをやめて、「問い」を投げかけるようになったんです。

「今日は何を勉強したの?」ではなく、 「今日学んだことで、一番面白いと思ったのは何?」 「それって、お父さんの仕事にも関係があるかな?」 「もしそれを友達に説明するとしたら、どう話す?」

このお父さんは10分間、娘さんの話を聞いて、質問するだけ。教えることは一切しませんでした。

子どもの中に眠る「知的好奇心」を呼び覚ます

すると不思議なことが起こりました。お嬢さんが自分から「これ、もっと調べてみたい」と言うようになったんです。静大附属浜松中の入試で問われるのは、まさにこの「自分で考える力」なんですね。

成績上位のお子さんほど、実は「正解を求める癖」がついてしまっています。でも受験で本当に差がつくのは、「自分なりの答えを見つける力」なんです。

お父さんが仕事で培ってきた「課題を見つけて解決する力」。それこそが、お嬢さんにとって最高の教材なのではないでしょうか。

「時間がない」を「質の高い関わり」に変える

もう一つ、印象的なエピソードがあります。

ある建築士のお父さんは、娘さんの算数の図形問題を見て、こう声をかけました。 「この形、お父さんが設計している建物にも使われているよ。なぜこの形が選ばれるか、一緒に考えてみない?」

たった5分の会話でした。でも、お嬢さんはその日から図形問題を「建物の設計」として見るようになり、成績が一気に伸びたんです。

お父さんだからこそできること

考えてみてください。お嬢さんにとって、お父さんは「社会で活躍している大人」の代表なんです。その大人が、学んでいることに興味を示し、仕事との関連を教えてくれる。これほど強い動機づけはありません。

「勉強って、大人になってから役に立つんだ」 「お父さんも、学び続けているんだ」

そんな実感を持てたお子さんは、必ず自分から学ぶようになります。

問いかけ一つで変わる親子の時間

静大附属浜松中の入試では、自分の考えを論理的に表現する力が問われます。でもこれって、毎日の親子の会話の中で育つものなんです。

「今日の出来事で、一番印象に残ったことは?」 「なぜそう思ったの?」 「お父さんも同じような経験があるよ」

こんな会話を10分続けるだけで、お嬢さんの表現力は確実に伸びます。

忙しいお父さんだからこそ、時間の価値を知っている。その10分を、お嬢さんの「考える力」を育てる時間に変えてみませんか。

受験は、親子が一緒に成長する貴重な機会でもあるのです。


2025/08/05 Category | blog 



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