令和8年度 浜松西高中等部、合格おめでとう!
昨日(1/21)は、浜松西高中等部の合格発表日でした。
まなび研究所としても、胸がいっぱいになる一日でした。
現時点では、受験生全員の結果をまだ把握できておりませんが、私の受験指導を受けた5名の皆さんから合格のご報告をいただいています。
まずは、合格された皆さんへ。心から、おめでとうございます。
そして、残念ながら今回、合格に届かなかった皆さんへ。
いまは言葉にならない思いがあると思います。
このブログは、合格・不合格という結果に関係なく、浜松西高中等部に挑んだ全ての受験生と、その歩みを支えてこられた親御様へ向けて書きます。
合格された皆さんへ
合格のご報告を受け取ったとき、私はまず静かに息を吐きました。
「よかった」という安堵と同時に、「やっぱり、この子たちは積み上げたな」という確信がありました。
改めて、合格おめでとうございます。
ただ、ここで大切なことを一つだけはっきり言います。
合格は、才能の証明ではありません。
積み上げを続けた人にしか届かない、結果です。
浜松西高中等部の入試は、暗記の量を競う試験ではありません。
文章や資料を読み、条件を整理し、因果関係をつかみ、自分の言葉で表現する。
つまり、「頭の使い方」そのものが問われます。
そしてこの力は、受験直前の気合いで身につくものではなく、日々の学び方の中でしか育ちません。
合格された皆さんは、そこで逃げませんでした。
すぐに答えが出ない問いに向き合った。
「わかったつもり」を疑って、もう一段深く考えた。
書くことが苦しい日も、最後まで言葉を探した。
できない自分をごまかさずに、修正して、また前に進んだ。
その一つひとつが、合格という形になったのです。
そして、ここから先が本題です。
合格は「安心していい日」ではありますが、「気を抜いていい日」ではありません。
西高中等部で求められるのは、合格までに身につけた力を、さらに伸ばし続ける姿勢です。
授業は速く、密度は高く、周りも同じように努力してきた仲間たちです。
だからこそ、次のステージで強い子には共通点があります。
うまくいった理由を、自分の言葉で説明できる子。
自分が伸びたポイントと、まだ弱いポイントを冷静に見られる子。
そして、勉強を「やらされるもの」から「自分で動かすもの」に変えられる子。
皆さんには、その芽がもうあります。
合格という結果の奥に、学び方の土台ができています。
今日だけは、しっかり喜んでください。
家族で喜んでいい。自分を褒めていい。
ただ、その喜びを、次の習慣につなげてほしい。
何を続けるか。
何を磨くか。
何を捨てるか。
まなび研究所は、合格の先も見ています。
ここから先、君たちはもっと伸びます。
そして、ただ「点が取れる子」ではなく、言葉と判断で自分の人生を前に進められる人になっていきます。
改めて、合格おめでとう。
次は、「合格した自分」にふさわしい毎日を、自分の手で作っていこう。
合格に届かなかった皆さんへ
結果を見た瞬間、胸がぎゅっとなったと思う。悔しいよね。つらいよね。
まず、ここだけははっきり伝えます。今回の結果は、君の能力そのものを否定するものではありません。
入試は、君の全部を判定するものじゃない。
今回の選考で見られたのは、限られた時間の中で、決められた条件の課題にどう対応できたかという「今回の判断材料」です。
だから、結果を「自分がダメだった証拠」にしてしまう必要はありません。これはあくまで、「今回の選考での判断」です。
そして、君がこの受験で手に入れたものは、ちゃんと残っています。私はそれを知っています。
たとえば、
最後まで机に向かい続けた力。
分からないところを、分かるまで粘った力。
課題文や資料を読み取り、条件を整理して、自分の言葉でまとめようとした力。
時間が足りなくなりそうな中でも、書くべきことの優先順位をつけようとした力。
緊張や不安がある中で、それでも当日に会場へ向かった力。
これらは全部、結果とは別に、君の中に残る「実力」です。
今後の勉強でも、部活でも、人間関係でも、必ず君を助けます。土台になる力だからです。
今は、まず休もう。
涙が出るなら出していい。言葉にできないなら無理に話さなくていい。
落ち着いたら、次の一歩を一緒に整理しよう。
何が足りなかったかを責めるためではなく、
君の強みが一番生きる場所で、君が前に進むために。
君の道は、ここで終わりじゃない。
親御様へ
結果をご覧になった直後で、まだお気持ちの整理がつかない中、昨夜は過ごされたことと、重く受け止めております。
中学受験を経験した人にしかわからないことがあります。
毎日の生活が、試験日から逆算されていく感覚。
家の空気が、点数や出来具合で揺れてしまう怖さ。
「信じて待つ」と決めたのに、つい口を出したくなる自分との葛藤。
そして何より、子どもの努力を一番近くで見ているからこそ、結果が出た瞬間に胸が締めつけられるあの感じ。
親として、あれほど心を使い、あれほど祈った時間は、なかなかありません。
だからこそ、まずお伝えしたいのは、お子様だけでなく、親御様も本当に頑張ってこられたということです。
支える側の疲れは、表に出にくい分、深く残ります。どうか、その頑張りまで否定しないでください。
お子様は、この入試に向けて、本当にたくさんのものを積み上げてこられました。結果は悔しいものですが、努力そのものが失われたわけではありません。今後の学びと成長の土台として、必ず生きていきます。
今はどうか、振り返りや反省を急がず、心と体を休める時間にしてあげてください。
落ち着いたタイミングで、次の選択肢とこれからの進め方を一緒に整理していければと思います。
最後に
福澤諭吉は『学問のすゝめ』で、こう諭しています。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
合格でも、不合格でも。昨日の結果で、人としての価値や可能性に上下がつくことはありません。
今回の選考は、限られた条件の中での「今回の判断」にすぎない。けれど、皆さんがこの受験で積み上げた努力は、確かに実力として残っています。
だから私は、ここから先を大切にしたいと思っています。
うれしい人は、次の学びへ。悔しい人は、次の挑戦へ。どちらも同じです。次の一歩を支えるのは、日々の習慣です。
その中でも、読書は特別です。
読書は、点数のためだけの道具ではありません。言葉を増やし、思考を深くし、自分の感情を整え、他者の立場を想像する力を育ててくれます。入試が終わった今こそ、読書は「自分を立て直す場所」になってくれます。
今日だけは、結果から少し距離を置いて、心と体を休めてください。
そして明日から、また一冊ずつ、ページをめくっていきましょう。
まなび研究所は、合格の先も、悔しさの先も、皆さんの学びを支えていきます。
2026/01/22 Category | blog
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