「捨てる」という決断が、最強の武器になる

高校受験の受験勉強もいよいよ終盤戦。私がコンサルティングしている浜松北高受験生たちも、一つひとつのフェーズを丁寧に進めています。

さて、この時期になると、多くのご家庭で「あれも足りない、これもやらなきゃ」という焦りが生まれがちです。

しかし、私がコンサルティングで提唱する「レバレッジ・マネジメント」において、最も重要視しているのは「何をやるか」ではありません。

何をやらないか(劣後順位)」を決めることです。

「逃げ」ではなく「戦略的撤退」

今回のコンサルティングで、ある生徒さんが非常に高度な戦略的判断を下しました。

それは、苦手とする数学の難問に対して、

「2月4日までは挑むが、ダメならきっぱり捨てる」

という決断です。

一般的に「諦める」「捨てる」というと、ネガティブに聞こえるかもしれません。しかし、勝負の世界における「戦略的撤退」は、「選択と集中」そのものです。

本番で解けるかどうかわからない1問に、貴重な15分を費やすリスクを冒すのか。それとも、その時間を理科や社会の見直しに充てて、確実に5点を拾いに行くのか。

彼が選んだのは後者です。これは決して「逃げ」ではありません。合格というゴールから逆算された、賢明な「合格への執念」なのです。

80:20の法則(パレートの法則)が教えること

まなび研究所のエビデンス集にある「パレートの法則(80:20の法則)」をご存知でしょうか。

これは、「成果の8割は、重要な2割の要素から生まれる」という法則です。

入試において、満点を取る必要はありません。合格に必要な点数を、最も確実な方法で積み上げることこそが、受験の本質なのです。受験直前期こそ、この法則を使い、何をやらないかを決めるといいでしょう。

ご家庭でも、もしお子さんが何かを「やらない」と決めた時、少し様子を見てあげてください。それが単なる「サボり」なのか、それとも目的のための「戦略的選択」なのか。

今回の彼の決断は、明らかに後者です。

自らの限界と冷静に向き合い、感情ではなく理性で勝負しようとしているその姿は、すでに立派な勝負師(受験生)のそれです。

私たちも、その賢明な判断を全力でコンサルティングしていきます。


2026/01/27 Category | blog 



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